サン=レミ=ド=プロヴァンス
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サン=レミ=ド=プロヴァンス(Saint-Rémy-de-Provence)は、フランス南部のブーシュ=デュ=ローヌ県、旧プロヴァンス州の都市。アルル郡サン=レミ=ド=プロヴァンス小郡の小郡庁所在地。この都市の住民はサン=レモワ(Saint-Rémois)と呼ぶ。
地理
アヴィニョンの約20km南、アルピーユ山脈の真北に位置する。
歴史
観光名所
「凱旋門」を含む古代ローマ時代のグラヌムの遺跡群。この町の南、アルピーユ山脈の手前のゴシエ山(Mont Gaussier)の頂上からは、町全体と遺跡群が一望できる。
その他
- 16世紀の医師・占星術師ノストラダムスの生地。生家とされる建物にはその旨を記したプレートがつけられている。また、同じ通りには、ノストラダムスの胸像が彫られた「ノストラダムスの泉(Fontaine Nostradamus)」がある。この泉はルイ16世の治世下に作られたものであるが、現在の胸像は1859年に彫刻家アンブロワーズ・リオタール(Ambroise Liotard)が作成したものである。20世紀にはこの町の郷土史家エドガール・ルロワがノストラダムスに関する実証的研究の先鞭をつけた。
- フィンセント・ファン・ゴッホが、この町のサン=ポール・ド・モゾル修道院の精神病院で療養していたことがあり(1889年-1890年)、そのとき 『星月夜』(The Starry Night) が描かれた。