ケール
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テンプレート:生物分類表 ケール(テンプレート:Lang-en、学名:Brassica oleracea var. acephala)はアブラナ科の野菜。和名はリョクヨウカンラン(緑葉甘藍)、ハゴロモカンラン(羽衣甘藍)。
特徴
地中海沿岸が原産でキャベツの原種のヤセイカンラン B. oleracea に近く、温暖な気候であれば一年中栽培可能で収穫量も多い。キャベツとは違い、結球しない。栄養に富み、ビタミンの含有量は緑黄色野菜の中でも多く、青汁の材料として利用される。
ケールを含むアブラナ科の植物は、S-メチルシステインスルフォキシド (S-methylcysteine sulfoxide) を含み、反芻動物の腸内での化学反応の結果、ジメチルジスルフィド (dimethyl disulfide) へと変化し、牛や羊などでは溶血性貧血を起こす。 また、緑内障予防の効果が指摘されている。
1990年、メキャベツとの交配により結球しない品種が静岡県で開発され、プチヴェールの名で販売されている。
品種
- ジューシーグリーン(Brassica oleracea L. convar.acephala(DC)Alef.var.sabellica L.)
- 登録番号-第12578号
- 品種登録の年月日-平成17年1月19日
- 特性-搾汁量が多いので青汁に向いている。
- スウィートグリーン(Brassica oleracea L. convar.acephala(DC)Alef.var.sabellica L.)
- 登録番号-第17702号
- 品種登録の年月日-平成21年3月6日
- 特性-ジューシーグリーンより背丈は低いが一株当たりの葉数が多い。青汁に向いている。
- カーボロリーフ グリーン(Brassica oleracea L. convar.acephala(DC)Alef.var.sabellica L.)
- 登録番号-第17701号
- 品種登録の年月日-平成21年3月6日
- 特性-カーボロネロ(黒キャベツ)よりも葉幅が広い。
- キッチン(Brassica oleracea L. convar.acephala(DC)Alef.var.sabellica L.)
- 登録番号-第17703号
- 品種登録の年月日-平成21年3月6日
- 特性-葉がパセリのように波状に湾曲して、葉縁に細かい縮みがある。
- サンバカーニバル(Brassica oleracea L. convar.acephala(DC)Alef.var.sabellica L.)
- 登録番号-第17704号
- 品種登録の年月日-平成21年3月6日
- 特性-葉質の柔らかいタイプ。
栄養価
画像
- Boerenkool stamppot.jpg
料理例
外部リンク
- ケール(俗名:ハゴロモカンラン) - 「健康食品」の安全性・有効性情報 (国立健康・栄養研究所)
- ケール独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構