クメンヒドロペルオキシド

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テンプレート:Infobox 有機化合物 クメンヒドロペルオキシド (cumene hydroperoxide、CHP) は有機の過酸化物の一種で、示性式は C6H5C(CH3)2OOH。CAS登録番号 [80-15-9]。

無色または黄色の液体である。ラジカル反応の開始剤として用いられるほか、クメン法によりベンゼンプロピレンからフェノールアセトンを合成する際の中間生成物、またプロピレンオキシド合成における酸化剤(住友化学 単産法[1])として工業的に重要な物質である。可燃性であり、79℃ 以上では爆発することがある。150℃ 以上で分解し、爆発の危険がある。強力な酸化剤であり、還元性物質や可燃性物質と容易に反応する。皮膚、粘膜に対して強い腐食性を示し、霧状のものを誤って吸引すると肺水腫の原因となる。

関連項目

参考文献

  1. 辻 純平, 山本 純, 石野 勝, 奥 憲章, "プロピレンオキサイド新製法の開発", 住友化学, vol.2006-I, 4-10 (2006). [1]

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