ウッディー・ウッドペッカー
ウッディー・ウッドペッカー(英文:Woodie Woodpecker)は、ユニバーサル・ピクチャーズのアニメーション作品に登場するキツツキを模したキャラクターである。
目次
概要
1940年、ユニバーサルスタジオのプロデューサーだったウォルター・ランツのスタジオで創造された。ウッディー・ウッドペッカーは、1940年代にカートゥーン業界に登場した“スクリューボール・キャラクター”(間が抜けていて、奇抜で軽薄、非常識な行動で周囲を翻弄するキャラクター)の代表格の一人である。
過去にワーナーでバッグス・バニー作品などを手掛けていたベン・ハーダウェイのストーリーボードにより、ウッディー・ウッドペッカーは1940年11月25日の『キツツキとパンダ一家(原題:Knock, Knock)』でデビューした。ウッドペッカーの特徴は、「ゥアアアーアー、ゥアアアーアー、ゥアアアアアアアアアアアアア!」という甲高い陽気な笑い声である。初期のウッドペッカーは血走った目と鋭い歯を特徴とし、凶暴性を併せ持つキャラクターだったが、後期の作品になるとその性格やキャラクター設定は、温和で親しみやすく可愛らしいイメージに変更されていった。鳴き声もスタッフォード版では「ゥエエエーエー」と聞こえるような微妙な発音である。
主な「共演者」としてハゲタカのバズ・バザードやセイウチのウォーリー・ウォーラスがおり、路線変更後にはガールフレンドのウィニー・ウッドペッカー、甥のスプリンター、姪のノットヘッドが追加された。併映作品のキャラクターにはペンギンの子供チリー・ウィリーと犬のスメドレー、パンダのアンディ・パンダなどがいる。ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームに7000番目の星としてその名を残している。
声優
初期の作品ではメル・ブランクがウッドペッカーの声を演じていた。
1950年の実写映画『月世界征服』の中に挿入されたアニメーションパートでは、ランツの妻グレイス・スタッフォードがウッドペッカーの声を演じ、これ以降の作品ではスタッフォードがウッドペッカーの声を演じた。ウッドペッカーの笑い声を21年も務め、後年彼女のドキュメンタリーも収録されることになった。スタッフォードは1992年に亡くなった。
日本でのウッドペッカー
テレビアニメが3作放送され、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは、メインキャラクターとして、ガールフレンドのウィニー・ウッドペッカーと共に登場している。
ウッドペッカー(THE WOODY WOODPECKER SHOW)
- 放送期間:1961年9月23日 - 1964年7月9日
- 放送時間:日本テレビ系 土曜日19:30-20:00(1961年9月 - 1962年7月)→木曜日18:15-18:45(1962年7月 - 1964年7月)
- 土曜日は味の素の一社提供。木曜日は山崎パンの一社提供[1]。
ウッドペッカー大行進
ウッディー・ウッドペッカー
- 日本語版制作スタッフ
- 音響監督:高橋秀雄
- 音楽プロデュース:菊池圭介、市川邦泰
- 音楽協力:テレビ東京ミュージック
- 日本語版制作担当:萩野宏、片柳優貴子
- 制作協力:ユニバーサルスタジオコンシューマープロダクツジャパン ジャパンデジタルコンテンツ
- プロデューサー:崔鐘秀(テレビ東京)、成毛克憲
- 制作:テレビ東京、NAS
この新作放送開始の一週間前には大阪にユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)がオープンしており、番組スポンサーにもついていた。
日本版担当声優
- 山寺宏一 (『ウッディー・ウッドペッカー』(2001年))
- 緒方賢一 (『ロジャー・ラビット』)
- 月まち子 (『ウッドペッカー』(1961年))-ウッドペッカーの声については、月まち子による録音済テープを更に早回しして、声域を上げていたという[3]。
- 三輪勝恵 (WOODYのCMなど)
- 堀絢子 (DVDなど)
- 渡辺久美子 (USJ)
- 渡辺美佐 (『フロム・ジ・アース/人類、月に立つ』の劇中で上映されていた『ウッディー・ウッドペッカー』)
関連事項
- WOODY - 松下電器が発売していたパソコン。イメージキャラクターにウッディ・ウッドペッカーを起用していた。
- ナガシマスパーランド - かつて、イメージキャラクターとして採用されていた。
- 秋田銀行 - 同上。