小石川
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小石川(こいしかわ)は、東京都文京区の町名[1]。現行行政地名は小石川一丁目から小石川五丁目。郵便番号は112-0002。
地理
こんにゃくえんまで知られる源覚寺、伝通院など所在。小石川後楽園(史跡・名勝)は後楽に、小石川植物園(東京大学大学院理学系研究科附属植物園)は隣町の白山にある。白山、本郷、春日、小日向、大塚と隣接。石川啄木、幸田露伴がこの地に居を構えた。
地価
住宅地の地価は2014年(平成26年)1月1日に公表された公示地価によれば小石川2-9-13の地点で78万円/m2となっている。
歴史
近世
江戸時代、武蔵国豊島郡小石川村は江戸の北辺に位置し、その多くは伝通院の寺領であったと伝わる。小石川の名は、伝通院の前の川に小石や砂が多かったことからついたとされる。
近代
1878年に成立した東京15区の小石川区は八千代町、柳町、富坂、初音町、竹早町、久堅町等の地域を以って成立した(この区域は旧小石川村の地域と若干異なっている)。
1889年の町村制施行と共に旧小石川区の一部と北豊島郡の小石川村、雑司ヶ谷村、巣鴨村、高田村のそれぞれ一部が合併し、新しい東京府東京市小石川区となった。また、旧小石川区の一部と北豊島郡小石川村の一部は北豊島郡高田村(1920年以降、高田町)に、さらに旧小石川区の一部は北豊島郡巣鴨町(前述の巣鴨村とは別の町)に合併された。
1947年、東京22区(同年に練馬区が板橋区から分区、23区になる)画定の際、本郷区と合併し文京区となり、自治体としての「小石川」は消滅する。
現代
現在の小石川はその全域が文京区内にあり、小石川一丁目 - 五丁目としてその名を残している。
出身人物
- 石本巳四雄 - 地震研究所第2代所長。シリカ傾斜計や加速度地震計などを考案し地震工学の発展に貢献した。
- 中田正子 - 日本初の女性弁護士で、鳥取県弁護士会長、日本弁護士連合会理事などを歴任。中田吉雄元社会党参院議員の妻。
- 宮沢今朝太郎 - 競馬騎手、調教師。騎手として中山四歳牝馬特別(桜花賞)優勝。
脚注
外部リンク
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