情報学
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情報学(じょうほうがく)という語が指す学術分野は、基本的には情報に関する分野であるが、歴史的な事情により、特に英語と日本語の対応があいまいである。もともとは図書館学の一部である書誌情報の管理・検索に関する分野がコンピュータの発展などで大きくなったため、図書館情報学(Library and Information Science)と呼ぶようになった分野があり、その場合の「情報学」は「Information Science」である(Library and Information Scienceという成語に気付かず、「図書館と情報科学」と訳されている場合がある)。一方、バイオインフォマティクス(生命情報学)等といった「~informatics」=「~情報学」と呼ばれている分野もあるが、その場合の「情報学」は「Informatics」である(インフォマティクスも参照)。
情報学の分野
西垣通『基礎情報学-生命から社会へ』によれば、情報学の4つの分野として、次のようにある(ただし、同書に分類の明確な定義が書かれているわけではない)。まず、情報の意味をどのようにとらえるかによって、大きく3つの分野に分類できる。主に情報の意味を問題にせず、純粋に情報量の概念が適用できる情報を扱う情報工学に対し、情報工学的な情報を扱いながらも、それが実際の場面で持つ何らかの意味を問題にする応用情報学、さらに、基本的に情報の意味そのものを問題にする社会情報学がある。ただし、これはあくまで大まかな分類であり、実際にはこの中間に位置する分野もある。また、これらとは別に、情報と意味の関係を基礎づける基礎情報学と呼ばれる学問領域もある。
情報工学
応用情報学
社会情報学
基礎情報学
関連分野
脚注
参考文献
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- 長尾真ほか編『岩波講座マルチメディア情報学』岩波書店、1999-2001年。
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