消防署
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テンプレート:出典の明記 消防署(しょうぼうしょ、英語:Fire department、Fire station)は、消防(消火・火災予防・救急・救助)を専門に行う消防機関、あるいはその建築物。上位に消防本部があり、「消防署」は分署となる。
日本
組織と業務
地方自治体などによってその名称及び組織は、異なる。また消防庁長官が「長官命令」を発した場合は、全国の消防局が当該現場まで日本国内の全ての災害現場まで部隊を派遣可能である。
消防
- 火災と紛らわしい発煙(揚煙)警戒
- 火災の鎮火
- 危険物・化学・薬品などの爆発の鎮火
- 消火栓の断水・減水届
- 火災被害証明
- 消防車迂回道路工事の届出
救急
- 救急患者の搬送
救助
- 山岳救助
- 水難救助
- 交通救助
- 一般救助
- NBC災害
- 特別救助隊
予防
警防
- 消防隊の運用及び防御活動の計画
- 消防対象物の強制執行及び補償
- 消防航空機及び消防船舶の登録・廃止
- 消防車及び救急などの車検・登録・廃車
- 訓練に関すること
- 消防団構成
位置付け
消防本部を有する市町村にあって、本部に併設、あるいは、当該自治体内に何箇所かに設置され、出動に備えている。分署や出張所、駐在所などを持つ消防署もある。
設備と業務
- 消防車の配備:ポンプ車、はしご車などの消防車を地域特性に応じて、出場可能な状態で配備している。
- 救急車の配備:救急車を出動可能な状態で配備している。
- 火災の予防:ガソリンスタンドなど危険物施設への立ち入り検査、防火対象物の検査などを通して火災の予防を行う。
- 消防同意:建物の建築確認に際して審査を行う。
- 火災の鎮圧:消防本部で受けた119番通報は、現場地区を担当する消防署の「通信室」(受付を兼ねている)に送られ出動指令となる。これは通信回線による音声だけでなく、活動記録を残すためファクシミリを用いた文書でも送られる。
- 火災の調査:火災現場の調査を通して、出火原因の調査などを行う。
- 監視:かつては望楼から火災を監視していたが、建築物の高層化や119番通報での覚知が増えたので、近年では常時行われることはなくなった。震災や事故による電話回線の途絶の際は、望楼や近隣の高層ビル上層階に無線機を持った吏員を派遣して監視を行う。
- 出火場所の広報:消防車のサイレン音を聞いた人から代表番号に問い合わせが殺到すると業務に支障を来すので、消防本部から専用のテレホンサービス電話番号が公開されている。2010年代からは、希望者に対して電子メール配信がされる自治体も出ている。
- すべり棒:漫画やドラマなどのフィクションでは望楼と並んで消防署の象徴のように描かれているが、現在では降下する際に事故のおそれがあることや、車庫と直結されていることから排気ガスや空調の面で問題があり、設置されていても使用されることはない。出動の際は階段を駆け下り、防火帽・防火服上下が準備されている更衣室で装備を身に着けた後、車庫に駆け込む。すべり棒との時間差はほとんどないと言われている。