陰極線
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陰極線(いんきょくせん、Cathode ray)は、陰極線管(ガイスラー管、クルックス管、レーナルト管)などの放電現象にみられる電子の流れのことである。電子線(electron beam, e-beam)とも呼ぶ。いわゆるグロー放電で陰極近傍が光ること、ヒットルフによって、陰極と蛍光面の間に物体をおくと影が映ることが見いだされ、陰極から発生する放射線ということで、ゴルトシュタインによって「陰極線」と名づけられた。
陰極線が質量、電荷をもった粒子(電子)の流れであることは、たとえば、クルックスによる羽車の実験や、トムソンの電界による陰極線の偏向実験によって確かめられた。
レーナルトは金属箔の窓をもったレーナルト管で、陰極線が金属箔を透過することをしめした。レーナルトは陰極線について負の荷電粒子説をとり、それらの研究でノーベル物理学賞を受賞している。