山陽道昼特急博多号
山陽道昼特急博多号(さんようどうひるとっきゅうはかたごう)は、「昼特急」の一路線で、大阪府大阪市と福岡県福岡市を結んでいた高速バスである。2011年3月31日限りで運行休止となった[1]。
概説
サザンクロス博多号の廃止以来、JR九州バスにとっては久々となる大阪乗り入れ路線であり、西日本JRバスにとっても久々の九州乗り入れ路線であった。夜行便「ムーンライト号」(西日本鉄道・阪急観光バス運行)で行われていない長距離昼行便でのサービスを提供するため、「ムーンライト号」とは相互補完の関係にあった。運賃は「ムーンライト号」より低廉に設定されていた。
運行開始間もない頃の鉄道ジャーナル誌2003年10月号の記事によれば平均乗車人員は20人程度であったという。
運行会社
運行経路
博多駅交通センター(01) - 小倉南インター(02) - 三ノ宮駅(03) - 大阪駅桜橋口(04) - JR難波駅(湊町バスターミナル・OCAT)(05)
- ( )内は駅コード。
- ※博多駅交通センター~小倉南インター間、大阪行は乗車専用・博多行は降車専用。
- ※三ノ宮駅~OCAT間、博多行は乗車専用・大阪行は降車専用。
- 便名コードは440xx。
- 途中、白鳥PAで15分間、福山SAで20~30分間、沼田PAで10分間、美東SAで10分間の休憩があった。
- 上下便とも、沼田PAで西日本JRバスとJR九州バスの乗務員が交替していた。以前は2人乗務だったが、末期は交替で1人乗務となっていた。
歴史
所要時間
- 大阪(JR難波駅) - 博多駅:博多行き9時間27分、大阪行き9時間37分
- 神戸(三ノ宮駅) - 博多駅:博多行き8時間22分、大阪行き8時間20分
車内設備
ダブルデッカー、3列独立シート(リクライニングが目一杯倒れる夜行仕様。西日本車の1階は4列シート時あり)、フットレスト(最前列と階段前座席には無し)、レッグレスト、トイレ、スリッパ(ない場合もあり)
運行車両
両社とも三菱エアロキングが使用されていた。西日本JRバスは他路線との共通運用であるが、JR九州バスでは1台しか導入していないため、検査時には他路線用のスーパーハイデッカー車が代走していた。
休止後はそれぞれ他路線に転用された。JR九州バスでは2011年4月12日より同社が単独で運行開始した福岡 - 宮崎線(たいよう号)の一部便に使用されていたが、2012年3月19日の運行をもって終了した。その後、同年4月1日より「福岡・山口ライナー」において臨時便として増便されたうちのノンストップ便1往復に転用されたものの、こちらも同年9月17日の運行をもって終了した。その後は2012年12月21日からは多客期に運行する夜行高速バス「鹿児島ドリーム広島号」に転用された後、サンシャインエクスプレスに売却された。[4]。
脚注
- ↑ テンプレート:PDFlink - 西日本JRバス、2011年2月18日
- ↑ 西日本JRバス 山陽道昼特急博多号運行開始
- ↑ 山陽道昼特急博多号ダイヤ改正 三ノ宮駅・JR難波駅(OCAT)追加
- ↑ 『鹿児島ドリーム広島号』 運行開始しました! - JR九州バスブログ、2012年12月21日