遠心力
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遠心力(えんしんりょく、テンプレート:Lang-en-short[1])は、回転運動をする系において観測される慣性力の一種で、見かけの力である。円運動のある時点での接線方向に働く慣性力と円軌道との差異が、回転の中心から見て外側へと向かう方向に力が加えられているように見え、遠心力という力が働いているように感じる。実際には、円運動をする物体に遠心力という力は働いておらず、慣性力とその向きを常に変え続けようとする向心力が働いている。回転座標系における慣性力には、ほかに角速度変化に伴う慣性力、コリオリの力の2つがある。
向心力との違いに注意する必要がある。
半径 <math>r</math> 、速度 <math>v</math> で回転運動する質量 <math>m</math> の物体が、回転の中心から <math>\boldsymbol{r}</math> の位置にあるとき、遠心力は次のように表される。なお、<math>\boldsymbol{r}</math> と <math>\boldsymbol{F}</math> はベクトルである。
テンプレート:Indent{r}</math>}}
角速度 <math>\omega</math> を使用した場合は、次のように表される。
これは遠心加速度に質量を掛けたものになる。