朝日生命保険
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テンプレート:Redirect テンプレート:Infobox 朝日生命保険相互会社(あさひせいめいほけん)は、相互会社形式の生命保険会社である。古河グループに属する。
概要
歴史も古く、生命保険大手5社の一角を長年に渡って占めていたが、2003年にミレアホールディングス(現:東京海上ホールディングス)との経営統合計画白紙撤回を契機に、個人保険分野への経営資源集中を図った。法人・公共団体を対象とした団体保険分野から事実上撤退したこともあり、4大生保(日本生命・明治安田生命・第一生命・住友生命)との規模の差は広がっている(ソルベンシー・マージン比率は生命保険各社で最下位[1])。
地方都市(郊外)に5-10階建程度の賃貸用オフィスビルを多く擁している(殆どが1970年代から1990年代前半に竣工し老朽化が目立つ)。2003年竣工のJRタワーにおいては当社が共同事業主として参加し、「JRタワーオフィスプラザさっぽろ」の大半(12階から20階)を持分として有しているため、建物20階付近に社名章が掲げられている。
中堅損害保険会社の朝日火災海上保険との間に現在は資本関係が無い(同社は旧野村財閥系(野村不動産・りそな銀行等)に属する企業であるが、元々は朝日生命も設立に携わっていた経緯がある)。
主力商品であるアカウント型保険「保険王」シリーズは、2001年(平成13年)4月より販売。
沿革
- 1888年:帝国生命保険株式会社として設立(近代的生命保険会社では2番目に設立)。
- 1936年:東洋生命を合併。
- 1942年:前川生命(1939年に常磐生命と日本共立生命が合併)を合併。
- 1947年:朝日生命保険相互会社として相互会社に改組し、商号変更。
- なお、この時に当時の大蔵省に「文化生命」のみで届け出るはずが、担当者の思いつきで「朝日生命」(社章が朝日から)を書き加え許可されている。また、「朝日生命」という社名は、これ以前に現在の大同生命の前身会社が使用していたが、全くの無関係である。テンプレート:See
- 1971年 : 千代田区大手町(呉服橋側)に当時随一の高層ビルである「朝日東海ビル」を東海銀行と共同で竣工。UFJ銀行発足まで東海銀行の東京本部が入居していた。
- 2000年11月:東京海上火災保険と日動火災保険(現東京海上日動火災保険)と共に、生損保と系列の枠を超えて経営統合を視野に入れた保険グループの構想を発表。
- 2001年1月:「ミレア保険グループ」が結成され、東京海上と日動火災は2002年に株式移転による持株会社傘下入りで経営統合を発表。朝日生命と後に参加する共栄火災海上保険相互会社は株式会社へ転換後の2004年を目処に、現東京海上日動火災保険と合流して経営統合する見通しであった。
- 2001年11月:朝日生命は当時の不況と株安による経営悪化から、朝日生命の新規営業部門を東京海上あんしん生命保険へ移管の上、2003年に自社を株式会社へ転換させあんしん生命と合併し「ミレア生命保険株式会社」を発足させる「早期経営統合策」を発表。(同様のケースは東邦生命保険においても実施していたが後に破綻している。)
- 2002年2月:朝日生命は早期経営統合策を、東京海上との意見相違や資金の折り合いがつかない事から白紙撤回を発表。当初通り2004年に単独で株式会社化のうえ東京海上・日動火災と合併を目指すとしたが、親密先の第一勧業銀行・あさひ銀行等へ相互会社基金の増額(株式会社の増資相当)を要請。
- 2003年1月10日:株式会社化に資本を要することなどからミレアホールディングス(現:東京海上ホールディングス)との経営統合を白紙撤回する事を発表。ミレア保険グループからも脱退した。
- 2004年12月27日:本社を新宿から大手町にある朝日東海ビルに移転(UFJ銀行の持分を買い取り、2006年4月1日に「朝日生命大手町ビル」と改称)。旧新宿本社屋は取り壊され、2009年にモード学園コクーンタワーが竣工した。なお、本社機能は事業内容により大手町ビルのほか「多摩本社ビル」と「千代田橋オフィスビル」に分かれて遂行されている。
- 2009年3月27日:不動産の含み益を現金化する目的で、本社のある朝日生命大手町ビルを、三菱地所出資の特定目的会社に売却(本社は当面移転せず)。
本社機能
- 本社:東京都千代田区大手町2丁目6番1号 朝日生命大手町ビル
- かつての西新宿の本社は、2002年に証券化し売却。2004年に本社移転(現在、跡地はモード学園コクーンタワー)
- 多摩本社:東京都多摩市鶴牧1-23(多摩ニュータウン・多摩センター地区)
- 文書の取りまとめ発送先拠点及び電話受付センター・朝日生命カードサービスの本社
- 代田橋オフィス:東京都杉並区和泉1丁目22番19号(代田橋駅前)
系列
- 旧・古河財閥に属し、現在も古河グループ(古河三水会)や第一勧銀グループ(三金会)のメンバー企業として名を連ねている。このため、旧第一銀行(現在のみずほ銀行)と関係が深く、みずほフィナンシャルグループに近い生保と言われている。
- 古河グループ各社の主要株主に名を連ねている。
関連企業
- 朝日ライフ・アセットマネジメント
- インフォテクノ朝日
- 朝日生命カードサービス
- 朝日生命キャピタル
- 朝日ビジネスサービス
- 公益財団法人 朝日生命成人病研究所付属 丸の内病院(生命保険会社で初の、成人病疾患の治療拠点)
ほか