セパタクロー
テンプレート:スポーツ セパタクロー(sepak takraw)は、東南アジア各地で9世紀ごろから行われている球技。セパ(sepak)はマレー語で「蹴る」、タクロー(takraw)はタイ語で「ボール」を意味する。籐球(とうきゅう)ともいう。1965年にアジアセパタクロー連盟が設立されて統一ルールを制定。国際大会も盛んになる。
概説
ボールを手ではなく足(キック)や頭(ヘディング)で扱う点ではサッカーや蹴鞠を連想させるが、テニスやバレーボールなどと同様、境界にネットを置いたコートを使用することから「足のバレーボール」とも呼ばれる。
種目
- レグ種目…3人が1組となり対戦、2セット(1セット21点)マッチ勝敗を争う
- チーム種目…3レグが1チームとなり対戦、レグの勝数で勝敗を争う
- ダブル種目…2人が1組となり、レグ種目と同様勝敗を争う
- フープ種目…1チーム5人が輪になり5m上につるした籠に足、肩、頭を使って10分間にボールを入れた総数を競う種目
- サークル種目…1チーム5人が輪になって、定められた順番で10分間のリフティング総回数を競う種目
- ビーチタクロー種目(現在は行われていない)
用具
ボールは、プラスティック製(以前は籐製、そのため「籐球」の名で呼ばれている)の籠状。サイズは、男子用は重さ170-180g、直径13.5cm。女子用は重さ150-160g、直径14.0cm。
ルール
以下にもっとも一般的なレグイベントのルールを記す。
基本的にプレーヤーはネットに向かって逆三角形に位置し、右側がアタッカー、左側がトッサー、そして中央がサーバーと呼ばれる。
コートは縦13.4m、横6.1m。中央両側に高さ155cmのポストを立て、丈76cmのネットを張る。ネット中央の高さは152.4cm。女子の場合は10cm低い(バドミントンと同じ広さ、高さである)。
コートには、センターサークル、サーバーが軸足を入れるサービスサークル、アタッカーとトサーがサーブ時に入るクウォーターサークルが描かれる。
ルールは、バレーボールに似ているが、大きく異なるのは次の3点。
- 腕、手を使ってはいけない。
- 1人で続けて3回までボールにタッチしてよい。
- 守備位置のローテーションはない。
ゲームは、クオーターサークルにいる選手がセンターサークルにいる選手にボールをトスし、その球を蹴って相手のコートに入れることから始まる。ボールが自分のコートにきたら3回以内のリフトでボールを相手コートに返す。
攻撃側がフォルトした時はサーブ権が相手に移り、防御側がフォルトした時は相手の得点となる。
主なフォルトは、次のとおり。
- ラインクロスした時。
- オーバーネットしてボールをタッチした時。
- 連続して4回以上ボールにタッチした時。
- ボールが手や腕に触れた時。
- 体やユニフォームがネットに触れた時。
次のときに得点1点が与えられる。
- サーブしたボールを相手レグが取れなかったとき
- アタックしたボールを相手レグが取れなかったとき
- 相手レグがフォルトしたとき
1セット21点のラリーポイント制で、2セット先取したレグが勝ちとなる。両レグが1セットずつを取った場合、3セット目(タイブレークセット)が行われ、15点を先取したレグが勝ちとなる。
セパタクローを題材にした作品
小説
関連項目
- 国際セパタクロー連盟(International SepakTakraw Federation)
- アジア・セパタクロー連盟(Asian SepakTakraw Federation)
- 日本セパタクロー協会
- 寺本進(日本代表選手)
- 飯田義隆(日本代表選手)
- 山田昌寛(日本代表選手)
- 日本のセパタクロー選手一覧