るきさん
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テンプレート:Sidebar with collapsible lists 『るきさん』は、高野文子の漫画作品。マガジンハウス『Hanako』1988年6月2日号から1992年12月17日号まで連載された。全57話、118ページ。
バブル経済を背景に[1]、きままな独身生活を送る女性・るきさんを描く。ほぼ月1回の間隔で、毎回2ページ(最終話のみ3ページ)のオールカラーで連載した。見開き2ページ分に、均等に割られた全16コマで1つの話が描かれる。なお、1コマ目はタイトルになっている。単行本は1993年に筑摩書房より刊行、1996年にちくま文庫でも刊行された。
毎日ムックアミューズ編『おもしろ図書館であそぶ』(毎日新聞社、2003年)に、るきさんの後日談を描く1ページの作品が掲載されている。単行本には未収録。
登場人物
- るきさん
- 30代と思われる[2]、都内在住の独身女性。在宅で医療保険の請求書を処理する仕事をしているが、1週間で1月分の仕事を終えてしまい、あとは図書館で本を借りたり、趣味の切手収集にいそしんだりと、自分の時間を気楽に過ごしている。流行に疎く、どこか浮世離れした雰囲気をもつ。
- えつこさん
- るきさんの親友で、常識人のOL。苗字は坂本。ファッションに気をつかい、人気のレストラン情報などにも詳しい。部下の小川君のことが気になっている。
- 自転車屋さん
- 自転車屋に勤める気さくな男性。るきさんの自転車のパンクを直して以来、町でたびたび見かけるようになる。るきさんとえつこさんを子持ちの奥さんと勘違いして、えつこさんの反感を買う。
書籍
- るきさん(筑摩書房、1993年6月)ISBN 4480872248
- るきさん(ちくま文庫、1996年12月)ISBN 4480032118 解説:氷室冴子