アクア木更津

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ファイル:Aqua Kisarazu May 2010.jpg
アクア木更津A館(2010年5月)
ファイル:Aqua Kisarazu 2nd Building.jpg
アクア木更津B館(2010年5月)

アクア木更津(アクアきさらづ、AQUA-)とは、千葉県木更津市富士見のJR木更津駅前にあるショッピングモールである。

概要

木更津駅の西口に立地しているショッピングモールであり、かつては木更津そごうが営業していたビル内に衣料品店、飲食店、100円ショップのザ・ダイソーやコミュニティ放送局のかずさエフエム、場外馬券場のf-keiba木更津などが入居している。

7048平方メートルの敷地に建つ建物は、木更津駅西口の市街地再開発事業により建設された鉄骨鉄筋コンクリート造で地下2階、地上9階、塔屋2階のA館と、一部鉄筋コンクリート造で地下1階、地上3階のB館からなり、延べ床面積は約4万2679.03平方メートルとなっている[1]

歴史

ファイル:Kisarazu Station west exit redevelopment district (after redevelopment).jpg
木更津駅西口(再開発後)付近を写した航空写真。画像左が現・アクア木更津A館、画像下は同B館。1988年10月30日撮影。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成
ファイル:Kisarazu Station west exit redevelopment district (before redevelopment).jpg
木更津駅西口(再開発前)付近を写した航空写真。1979年度撮影。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成

アインス

アクア木更津の前身は、木更津駅西口の市街地再開発事業により建設されたアインスビルにおいて、1988年3月に木更津そごうをキーテナントへ迎えてオープンしたショッピングセンター アインスである。そごうオープン時のキャッチフレーズは「木更津が変わる。夢ふくらむ、大きな そごう」。再開発事業は総事業費として216億円を要しており、木更津市はその内40億円を負担している[2]

木更津そごうは、南房総で唯一の都市型デパートとして市民から親しまれ、最盛期の1991年に189億円の売り上げを記録したものの、郊外への大型ショッピングセンター進出などによる影響で、1999年の売り上げは91億円に減少した[3]

2000年7月13日、木更津そごうが千葉地裁へ自己破産の申請を行って閉店。7月21日に破産宣告を受けており、負債総額は241億300万円であった[4][5]

またビルを管理していた第3セクターの木更津都市開発も、負債総額74億7000万円を抱えて、2001年12月22日に千葉地裁へ自己破産を申請し、同日破産宣告を受けた[6]

アクア木更津

2003年9月に木更津市が6億円をかけてアインスビルを取得、市から管理・運営の委託を受けた日本総合企画株式会社が約5億円を投じてビルの再建を実施した[7][8]

2004年4月28日、アインスはアクア木更津と名前を変えてリニューアルオープンした。新たなキーテナントには激安スーパーマルエイをA館1Fに迎え入れ、またA館6Fには24時間営業の時間消費型会員制複合レジャー施設であるJJCLUB100、A館7Fには100円ショップザ・ダイソーがオープンしている[7][8]

再建の様子は、2004年5月4日にテレビ東京ドキュメンタリー番組である「日経スペシャル ガイアの夜明け ゴーストタウンに人を呼べ! 〜駅前ビル再生に揺れた200日〜」で放送された。

しかし、新たなキーテナントのマルエイも2009年4月22日に閉店してしまう。またビルの管理・運営を委託されていた日本総合企画は、2009年5月18日に東京地裁へ民事再生手続の開始を申し立てて倒産し、負債総額は約150億円であった[9][10]

2009年12月28日に木更津市は、ビルと土地を売却するために一般競争入札を実施した。契約の条件として、10年間の所有権移転禁止や、2年以内に売り場面積500平方メートル以上の生鮮食料品店を開業させる努力義務などが付されていたものの、予定落札金額の3億9000万円に達する応札が無く、入札は不調に終わった。

市は、入札で最高値を提示した有限会社金剛山と個別に交渉し、入札価格に1000万円を足した2億9000万円で売却する随意契約を締結した[1][11][12]。有限会社金剛山は大阪市中央区に本社を置く不動産会社であり、同じく大阪市中央区に本社を置き不動産再生事業などを手がける株式会社日本リートの子会社である[13]。売却に伴い、B館3Fの木更津市役所 駅前連絡所と木更津駅前ホールは、2010年9月に閉鎖された[14]

売却後に行うリニューアルオープンの企画は、新たにビルのコンサルティングを行うこととなった東京都港区の複合商業施設総合コンサルティング業者である株式会社やまきが行った。「上質なゆとりの時間」をキーコンセプトとして、2010年10月にマリンゲート木更津(仮称)としてリニューアルオープンする予定であったが、2014年1月現在においてリニューアルは行われていない[15]

2010年8月10日、A館1Fに食品スーパーの「生鮮市場木更津」が開店した。株式会社ベルーフがグロッサリー・日配、株式会社テラバヤシが精肉、伊東水産が鮮魚、有限会社マツトウ青果が青果・惣菜を提供する店舗であったが、2013年11月28日から12月7日にかけて各店舗が順次閉店した[14][16]

2013年4月1日、場外勝馬投票券発売所のf-keiba木更津がB館B1Fにオープンした。周辺環境に与える影響を考慮して千葉県競馬組合では初めての会員制を採用し、床面積561平方メートルの施設内に座席を105席備える。運営は、有限会社金剛山の関連会社で大阪府大阪市に本社を置き、パチンコ店の経営などを行っている株式会社アバンスが、競馬組合から委託を受けて行う[17]

テナント

テナントとしては、以下の店舗などが入居している。

A館

B館

沿革

位置

テンプレート:日本の位置情報

脚注

  1. 1.0 1.1 木更津市 「木更津市公告第64号」 2009年12月10日。
  2. 読売新聞 2002年3月22日 東京朝刊 『[木更津市政・残された課題](下)アインスビルの行方(連載)=千葉』
  3. 読売新聞 2000年7月15日 東京朝刊 『[そごう破たん余波](上)木更津再開発に暗雲(連載)=千葉』
  4. 読売新聞 2000年7月13日 東京夕刊 『そごう民事再生法申請、3店けさから閉鎖 「木更津」「長野」が破産申請』
  5. 読売新聞 2000年7月22日 東京朝刊 『木更津そごうに破産宣告 負債額は241億300万円/千葉地裁』
  6. 読売新聞 2001年12月22日 東京朝刊 『木更津都市開発自己破産 「ビルは廃屋に」 代理人弁護士が見通し=千葉』
  7. 7.0 7.1 読売新聞 2003年11月30日 東京朝刊 『旧そごう入居ビルの愛称募集 木更津市、1日から=千葉』
  8. 8.0 8.1 産経新聞 2004年4月14日 東京朝刊 『【市場を拓く】日本総合企画 「アクア木更津」28日にオープン』
  9. 新千葉新聞 2009年5月21日 『管理運営会社が破綻  アクア木更津の日本総合企画㈱ 民事再生法の適用申請
  10. 東京商工リサーチ:倒産情報(速報)詳細
  11. 新千葉新聞 2010年1月27日 『アクアビル譲渡を可決 木更津臨時市議会で承認 大阪の(有)金剛山へ
  12. 毎日新聞 2010年2月9日 地方版/千葉 『アクア木更津:市所有ビル、2億9000万円で売却 /千葉』
  13. 木更津市議会 平成22年1月臨時会(第1号) 木更津市総務部長答弁
  14. 14.0 14.1 新千葉新聞 2010年8月5日 『『生鮮市場木更津』8月10日オープン「アクア木更津ビル」駅前連絡所は、たちより館へ
  15. 新千葉新聞 2010年3月28日 『仮称「マリンゲート木更津」「アクア木更津ビル」10月RNオープンへ
  16. アクア木更津 » Blog Archive » 生鮮市場木更津閉店のお知らせ
  17. 新千葉新聞 2012年2月23日 『木更津場外発売所設置へ船橋競馬等、西ロ市街地活性化願い㈱アバンス「アクア木更津」地下
  18. キャスト紹介&日記 | JJ CLUB 100 【木更津店】
  19. テンプレート:PDFlink - 船橋ケイバ・2013年2月8日

外部リンク

テンプレート:そごう・西武