アルバン・ベルク弦楽四重奏団
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2014年3月2日 (日) 19:21時点における42.147.74.248 (トーク)による版
テンプレート:Infobox Musicianテンプレート:Portal クラシック音楽 アルバン・ベルク四重奏団(アルバン・ベルクしじゅうそうだん、ドイツ語:Alban Berg Quartett, 英語:Alban Berg Quartet)は、1970年にオーストリアで結成された弦楽四重奏団。ウィーンの伝統を守りつつ、演奏会では必ず20世紀の曲も取り上げるポリシーを掲げている。
略歴
1970年、ウィーン国立音楽大学の教授でありウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターも数年間務めていたギュンター・ピヒラーが同僚と結成した。名称についてはアルバン・ベルク未亡人ヘレネから許諾を得ている。1971年にウィーンのコンツェルトハウスでデビュー。設立当初、アメリカのシンシナティに1年間留学し、当時新ウィーン楽派を得意としていたラサール弦楽四重奏団に師事するなど、ウィーンの伝統に安住せず、現代音楽に積極的に取り組む姿勢を貫いているが、法外な難曲には手は出さない。精緻なアンサンブルは評価が高く、1980年代には世界を代表するカルテットと認識され、現代の弦楽四重奏団体の規範とさえ評されることもある。
しかし、2008年7月をもって解散することになった。
メンバー
ヴィオラ奏者のカクシュカが2005年7月4日に亡くなったため、その後カクシュカの弟子イザベル・カリシウスが正式なメンバーとして迎えられることとなった。
- 第1ヴァイオリン
- 第2ヴァイオリン
- クラウス・メッツル Klaus Maetzl(1970年 - 1978年)
- ゲルハルト・シュルツ Gerhard Schulz(1978年 - 2008年)
- ヴィオラ
- ハット・バイエルレ Hatto Beyerle(1970年 - 1981年)
- トーマス・カクシュカ Thomas Kakuska(1981年 - 2005年)
- イザベル・カリシウス Isabel Charisius(2005年 - 2008年)
- チェロ
- ヴァレンティン・エルベン Valentin Erben(スロヴァキア人)(1970年 - 2008年)