愛媛銀行
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株式会社愛媛銀行(えひめぎんこう、The Ehime Bank, Ltd. )は、愛媛県松山市に本店を置く第二地方銀行。通称ひめぎん。
目次
概要
愛媛銀行は、無尽・頼母子講と言われる相互扶助を目的とした組織が大同団結して発足したことに端を発する。
相互扶助の精神で助け合い、困った人々に手を差し伸べる企業風土を持ち味としており、なかでも愛媛県の基幹産業である海運・造船業の支援を積極的に行ってきたことから、海運業界に強い銀行とされる。
沿革
- 1943年(昭和18年) 3月 - 愛媛県内の無尽会社5社が合併して「愛媛無尽株式会社」を設立。
- 1951年(昭和26年)10月 - 商号を「愛媛相互銀行」に変更、相互銀行に転換。
- 1971年(昭和46年) 4月 - 株式を大阪証券取引所に上場。
- 1973年(昭和48年) 1月 - 愛媛県指定代理金融機関事務取扱開始。
- 1985年(昭和60年)12月 - 株式を東京証券取引所第1部に上場。
- 1989年(平成元年) 2月 - 商号を「愛媛銀行」に変更、普通銀行に転換。
- 1991年(平成3年) 10月 - 松山市福音寺町にひめぎん電算センター新築。
- 1992年(平成4年) 5月 - 新オンラインシステム「WINDS21」稼動。
- 2000年(平成12年)10月 - 北温信用組合(本店・愛媛県旧北条市)を救済合併。
- 2002年(平成14年)5月 - 新勘定系、情報系端末機全店稼動。
- 2003年(平成15年) 3月 - 創立60周年。
- 2007年(平成19年) 6月 - 砥部支店開設(愛媛県伊予郡砥部町)。
- 2008年(平成20年)
- 4月 - インターネット専用「四国八十八カ所支店」開設。
- 4月 - エミフルMASAKI内に「VOCE松前」開設。
- 12月 - ひめぎんATM宝くじサービスの開始。
- 2009年(平成21年)10月 - もみじ銀行(広島県)とのATM出金手数料相互無料開放を開始。
- 2011年(平成23年)11月 - イオン銀行ATM・CD提携による相互利用開始。
- 2012年(平成24年) 3月 - 大分支店を移転し空中店舗に再編(大分支店のATMが廃止)。
- 2013年(平成25年) 2月 - イーネットとのATM利用提携開始。
経営理念
ふるさとの発展に役立つ銀行、たくましく発展する銀行、働きがいのある銀行。
経営計画
- 愛媛銀行ブランドの確立を図るため、2006年(平成18年)4月より、「地域No.1の金融サービスの提供」を目指す、第12次中期経営計画をスタートした。マーケティングに基づいた施策を実行に移し、「最初に相談される銀行」を目指している。
- 基本的コンセプトは、お客様を第一に考えた、お客様の利便性の向上と従業員教育を掲げている。
中小企業支援
- 2005年(平成17年)1月、船舶関連では国内初となる債権流動化への取り組み実施。
- 2005年(平成17年)7月、担保・保証人に依存しない融資の取り組みでは、中小企業金融公庫の債権買取型スキームによる地域CLOを四国で初めて実施。
- 2005年(平成17年)9月、経済産業局のフォローアップ事業として、地域金融機関では全国初の試みとして中小企業ベンチャーサポートチームを発足。
- 2004年(平成16年)8月、独立系ベンチャーキャピタルとの連携では四国初となる、えひめベンチャーファンド2004を設立。
- 2006年(平成18年)11月、第一次産業の活性化を目指し、民間金融機関としては全国初の試みとなる、えひめガイヤファンドを設立。
VOCE
女性や子供づれでも気軽に相談できるインストアブランチとして、土日・祝日の休日営業や平日の時間延長に対応した女性中心の店舗を2006年(平成18年)11月、フジグラン重信内にオープンさせた[1]。 また、2008年(平成20年)4月26日に、同じくフジが運営する四国最大のショッピングセンター「エミフルMASAKI」内に第2号店がオープンした。
システム関連
NEC製のインターネットバンキング共同利用システムを採用し、2005年(平成17年)11月、法人向けサービスを開始した。また、次世代型トータルバンキングシステムもNECと共同開発にあたり、2006年(平成18年)10月に、年中無休の営業体制を可能にするなど飛躍的に能力が向上した新電算システムが稼働した。
他金融機関との提携サービス
社会貢献活動
- 財団法人愛媛銀行ふるさと振興基金を通じた顕彰、助成事業の実施
- 陸上部や卓球部の活動を通じた地域貢献活動への参加
- 警察と連携し児童生徒を守り育てる活動の一環として、まもるくんの銀行として地域の防犯活動に参加。
- 清掃活動をはじめとしたボランティア活動への参加
ひめぎんCSR倶楽部
- 2007年(平成19年)7月、愛媛県内の環境、福祉、教育および文化・スポーツ活動への助成を通じて地域社会に貢献することを目的に設立。
環境への取組み
- 「eco」にひめぎんの「H」を加えた「ecHo〜ひめぎん豊かな森作り〜」を掲げ、自然環境保護に努めている。
- 2008年(平成20年)3月、「里山の再生と創造」を図ることを目的とし、松山市所有山林において、2回目となる植樹(苗木約400本)を行うとともに、CO2固定に効果の高い竹炭50キログラムを土中に埋めた。
- 松山市山林を従業員組合が借り受け、放置竹林の伐採を毎月実施し、伐採した竹を竹楽器や竹炭に有効活用している。
- 2008年(平成20年)3月、愛媛県および財団法人愛媛の森林(もり)基金との三者による「企業の森林(もり)づくり活動協定」を締結。愛媛県所有森林の整備を目的として、今後5年間「ひめぎんCSR倶楽部」より毎年50万円の助成を行う。
- 「チームマイナス6%」に参加。「クールビズ」「愛媛県エコドライブ推進事業所登録制度」への参加等により、温室効果ガス6%削減の実現に取り組んでいる。
- 従業員の環境に対する更なる意識向上を目的として「マイ箸」「マイバッグ」「マイカップ」を実施。
教育に対する取組み
- 子供たちの仕事に対する意識向上を目的とし、職場体験学習を積極的に実施している。
- 2007年(平成19年)6月、子供たちの望ましい食生活の指導と食育の取組みに役立つようにと桜井漆器の製作工程をまとめたDVDを製作し、松山市教育委員会に贈呈。
- 児童生徒を守り、地域の安全性の向上をはかるため、毎日の犬の散歩を防犯パトロールとする「ひめぎん わんわんパトロール隊」を結成。
文化・スポーツに対する取組み
- 2007年(平成19年)8月、環境保全や地域美化および児童生徒を守り育てることへの啓蒙を図り、八幡浜市のスローガンとして定着させることを目的として俳句公募の最優秀賞句から標柱3柱、優秀賞句からパネル9点を贈呈。
- 2008年(平成20年)2月、ひめぎん卓球部の平田選手が「平成19年度愛媛県体育協会スポーツ表彰」において連続優勝個人の部で表彰、ひめぎん陸上部の井上選手が「第46回愛媛マラソン」において2位の成績をおさめた。
- 2008年(平成20年)3月、児童生徒の健やかな成長に寄与すると共に、今後一層の以後の普及を図る目的として「第1回こども囲碁大会」を開催。
- ひめぎん卓球部、陸上部では、地域の小学校を訪れるなどスポーツを通して地域社会や児童との交流を深めている。
- 四国アイランドリーグplusに属する愛媛マンダリンパイレーツに愛媛銀行グラウンドを練習場として提供するほか、後援会会長を中山頭取が務めるなど、地域プロスポーツクラブによる地域社会活性化に貢献。金融商品として「愛媛マンダリンパイレーツ応援定期預金」を発売している(同チームの成績や勝率による変動金利で、残高の一部は愛媛球団に寄付)。
- 愛媛県県民文化会館の命名権(ネーミングライツ)取得により2008年(平成20年)11月1日より5年間、「ひめぎんホール」との愛称となる。
- ことばのちから実行委員会主催・松山市と松山市教育委員会が共催している「響け!!言霊"ことばのがっしょう"コンクール」の特別協賛になっている[2]。
脚注
- ↑ VOCE(ボーチェ)とは、「お客様の“声”」の意
- ↑ 南海放送(第4回響け!!言霊"ことばのがっしょう"コンクール)