ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘン
テンプレート:Infobox ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘン(Ludwig-Maximilians-Universität München)は、ドイツ・バイエルン州ミュンヘンにある大学。州立大学である。ドイツにおけるエクセレンス・イニシアティブ(Exzellenzinitiative)に指定された11大学の一つで[1]、ミュンヘン工科大学、カールスルーエ工科大学と共に最初に選ばれた三校のうちの一つである。ミュンヘン工科大学、ルプレヒト・カール大学ハイデルベルクとは様々なランキングで国内一位の座を争っている(後述)。通称、ミュンヘン大学。
1472年に下バイエルン=ランツフート公ルートヴィヒ9世によってインゴルシュタット大学として創設されたが、北のプロテスタント系ライプツィヒ大学と対立して長らくイエズス会の支配下におかれ、閉鎖を繰り返しつつ、ナポレオン戦争の後の1826年にバイエルン王ルートヴィヒ1世によってミュンヘンに移転再創設された。
組織
18学部に700人の教官を擁する学生数44,000人の総合大学である。学部は、
- カトリック神学部 (Katholisch-Theologische Fakultät)
- プロテスタント神学部 (Evangelisch-Theologische Fakultät)
- 法学部 (Juristische Fakultät)
- 経営学部 (Fakultät für Betriebswirtschaft)
- 国民経済学部 (Volkswirtschaftliche Fakultät)
- 医学部 (Medizinische Fakultät)
- 獣医学部 (Tierärztliche Fakultät)
- 史学・芸術学部 (Fakultät für Geschichts- und Kunstwissenschaften)
- 哲学・科学哲学・宗教学部 (Fakultät für Philosophie, Wissenschaftstheorie und Religionswissenschaft)
- 心理学・教育学部 (Fakultät für Psychologie und Pädagogik)
- 文化学部 (Fakultät für Kulturwissenschaften)
- 言語学・文学部 (Fakultät für Sprach- und Literaturwissenschaften)
- 社会学部 (Sozialwissenschaftliche Fakultät)
- 数学・情報学・統計学部 (Fakultät für Mathematik, Informatik und Statistik)
- 物理学部 (Fakultät für Physik)
- 化学・薬学部 (Fakultät für Chemie und Pharmazie)
- 生物学部 (Fakultät für Biologie)
- 地球科学部 (Fakultät für Geowissenschaften)
となっており、日本で言えば文系各学部と理学部・医学系学部を合わせたような内容になっている。工学系学部がないのは工学教育はミュンヘン工科大学で行うからである。
卒業生
2005年までに13人の卒業生、研究者がノーベル賞を受賞している。なお、日本人留学生も少なくなく、ミュンヘン大学博士号取得者の中で、現在日本で活躍している思想系の学者としては、坂口ふみ(中世思想研究)、クラウス・リーゼンフーバー(中世思想研究、哲学)、大橋良介(哲学)、大貫隆(聖書神学)、山口一郎(現象学)、山脇直司(社会思想史、公共哲学)、関根清三(宗教学、倫理学)、加藤守通(西洋教育史)などが挙げられる。
主要世界大学ランキング
- TIMES世界大学ランキング:世界48位、国内1位
- 上海交通大学による世界大学ランキング:世界61位、国内3位
- QS世界大学ランキング:世界65位、国内3位
その他
第二次世界大戦中、ドイツ国内における反ナチス運動の一つである白いバラの活動がミュンヘン大学を中心として行われた。メンバーは大学の医学部生であり、大学内でのパンフレット配布の際に逮捕され、その後、死刑に処されている。また、トゥーレ協会の一員で、ナチ党にも深く関わっていた地政学者、カール・ハウスホーファーがその教鞭をとったこともある。
関連項目
脚注
外部リンク
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