PC-FXGA
PC-FXGA(ピーシーエフエックスジーエー)は、日本電気ホームエレクトロニクス(NECホームエレクトロニクス)より発売されたPC-FX互換のパソコン用拡張ボード。GAはゲームアクセラレータ (Game Accelerator) の意。
別売の開発環境によりユーザーがプログラムを自作することも可能。
概要
1995年12月8日にPC-98(Cバス)用が発売され、後にPC/AT互換機(ISAバス)用も発売された。先に98CanBe専用に発売されたPC-FXボードとは別物である。Cバス用は98CanBe以外のPC-9821シリーズでも動作する(PC-FXボードも98CanBe以外で動作可能)。
パソコンのCD-ROMドライブを使用してPC-FX用ゲームソフトがプレイできる。MS-DOSから専用ソフトを起動することで、CD-ROMドライブを占有して動作する。PC-FXGAの動作中は基本的にPCの操作はできない(ユーザー開発ソフトを用いた場合、Windows 9x環境では操作可になる場合もある)。ゲーム画面の表示出力はS端子またはコンポジットビデオ。
ゲームのセーブデータはパソコンのディスクにファイルとして保存される。PC-FX用のメモリパック (FX-BMP) は使用できないため、PC-FXとの間でセーブデータを交換することはできない。
PC-FX・PC-FXボードにはない3DCGの処理能力を持ち、自作プログラムから利用することができる。
「さめがめ」と「DOGAGINIE」などの入ったCD-ROMが付属する。
消費電流が大きいため、Cバス用は他のスロットにもカードを挿していると本体の動作に影響が出ることがある。取扱説明書には2スロット分の電気を消費する旨が記載されている。ただし対応機種であればCバスが1スロットしか無い機種でも使用可能である。
専用ソフト(別売)
- んーにゅー - ゲームソフト。パッケージは書籍の形態をしており、流通においても書籍の経路を用いられていたために極めて少部数しか流通していない。
- GMAKERスタータキット - 開発環境。ゲームなどの開発ができる。
- GMAKERスタータキットプラス - GMAKERスタータキットに加える形で、アセンブリ開発環境、グラフィックエディタなどが追加される。
その他
PC-FXの代用品としてみた場合、PC-FXのものよりも高速なCD-ROMドライブが使える、ユーザー開発ソフトを用いてPCのメモリをCD-ROMのキャッシュとして利用することができる(外部リンクのPC-FXGA快適化計画を参照)、セーブデータを多数保存することができるなどの長所が多いが、その反面、ビデオ出力のみのため、ゲーム画面をPCのRGBディスプレイに直接表示させることができない(CanBeの一部機種では、専用プログラムでFXGA起動時にビデオ入力に切り替えることができた)、コントローラ等のコネクタがPCの背面になる(PC-98用のみ)などの問題もあった。
外部リンク
- PC-FX MoeMoe - PC-FX/PC-FXGAに関する総合情報サイト
- PC-FXGA快適化計画 - PC-FXGA専用キャッシュ化ソフト