ランプ (道路)
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ランプ(英:ramp, 傾斜する、勾配をなす、傾斜路)もしくはランプウェイとは、高低差のある場所を連結する道路の一形態。特に道路交通においては、相互の道路を連結、もしくは高さの異なる道路間を連結するための車道のことである[1]。なお、ジャンクション(英:junction)は、接合点、合流点のこと。
立体交差におけるランプ
ランプの形状により左折ランプと右折ランプに分けられる。左折ランプは、それまでの進行方向から見て左向きに進路を変えるもの、右折ランプは右向きに進路を変えるものである。またそれぞれ、直結ランプ・準直結ランプ・ループに分けられる。右折ランプの場合、直結ランプは本線車道の右に分流するもの、準直結ランプは一旦左に分流してほとんど方向を変えずに右折を行うもの、ループは左に分流した後約270度回転して進路を変えるものである。
日本
- 日本のランプは、道路の本線車道から別の道路の本線車道へ連絡する道路である。一般的には一方通行であるが、この限りではない。
- 道路構造令では、第1種の高速自動車国道、及び自動車専用道路と第2種の都市高速道路の場合は、他の道路との接続をランプにて接続しなければならない。但し、本線車道の相互での平面接続は除かれる。(インターチェンジも参照)
倉庫におけるランプウェイ
多階建ての倉庫において、トラックを各階に乗り入れ、直接荷降ろし作業を行う事が可能な傾斜路を指す。これを備えた倉庫は「ランプウェイ倉庫」と呼ばれ、貨物をエレベーターやコンベアを用い昇降させる方式と比較し効率化を図っているが、コストが割高となり、スペース上の制約や防炎上の制限を受ける。[2]
船舶におけるランプウェイ
車両がフェリー等の船舶に自走して乗降できる、架橋構造の傾斜路を指す。[2]
旅客用はボーディング・ブリッジを参照。
脚注
参考文献
- 日本道路協会「道路構造令の解説と運用」 ISBN 4-88950-122-3