マカク属

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マカク属(マカクぞく、Macaca)は、動物界脊索動物門哺乳綱サル目(霊長目)オナガザル科に含まれる属。

分布

アフリカ大陸北西部、ユーラシア大陸南部、インドネシアスリランカ日本[1][2][3]

アフリカ大陸には現生種ではバーバリーマカクのみ分布する[2]。日本に分布するニホンザルは現生種のサル目内では(ヒトを除くと)最も北に分布する[2]

分類

アフリカ大陸北部が起源だと考えられている[4]。スペインの中新世末期の地層からバーバリーマカクの化石が発見され、鮮新世にはイギリス南東部を含むヨーロッパ広域に分布していたと考えられている[4]。インドネシアの更新世の地層からカニクイザルやブタオザルと思われる化石が発見されている[4]。現生種の多くはユーラシア大陸に侵入した後に東に移動し、鮮新世以降に種分化したものと考えられている[4]

化石種

  • Macaca majori(サルデーニャ島産) - など

人間との関係

マカクはアフリカの言語でサルを指す語、さらにそれが転じたポルトガル語macacoに由来する[1]

開発や放牧による生息地の破壊、狩猟、害獣としての駆除などにより生息数が減少している種もいる[2][3]

画像

参考文献

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関連項目

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  1. 1.0 1.1 岩本光雄「サルの分類名(その1:マカク)」『霊長類研究』vol.1 No.1-2、日本霊長類学会1985年、45-54頁。
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ1 ユーラシア、北アメリカ』、講談社2000年、23-24、139頁。
  3. 3.0 3.1 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ5 東南アジアの島々』、講談社、2000年、16、21、125-127頁。
  4. 4.0 4.1 4.2 4.3 高井正成 「マカクとヒヒ:ユーラシア大陸におけるオナガザル亜科の進化プロセスに関する考察」『霊長類研究』vol.1 No.1-2、日本霊長類学会、2005年、121-138頁。