黒雲母

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黒雲母(くろうんも、biotite)は、鉱物(ケイ酸塩鉱物)の一種。金雲母鉄雲母との中間組成の固溶体で、現在では独立した種とされていない。

  • 金雲母 - KMg3AlSi3O10(OH,F)2
  • 黒雲母 - K(Mg,Fe)3AlSi3O10(OH,F)2
  • 鉄雲母 - KFe3AlSi3O10(OH,F)2

その名のとおり黒い。他の雲母と同じようにへき開が一方向であるため、紙の束のように薄く一方向にのみはがれる。

火成岩のうちの酸性岩に普通に含まれる。火成岩の黒い斑点を形成するのはほとんどが黒雲母または角閃石である。

英名は、ビオ・サバールの法則等で著名なフランス物理学者ビオ(Jean-Baptiste Biot、1774 - 1862)にちなむ。

関連項目

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参考文献

  • M. Rieder et al., "Nomenclature of the micas", The Canadian Mineralogist, Vol. 36, pp. 41-48, 1998. PDF
  • 松原聰 『フィールドベスト図鑑15 日本の鉱物』 学習研究社、2003、ISBN 4-05-402013-5。
  • 松原聰・宮脇律郎 『国立科学博物館叢書5 日本産鉱物型録』 東海大学出版会、2006、ISBN 978-4-486-03157-4。

外部リンク