ユビキタス
ユビキタス (Ubiquitous) とは、IT関連で使われる言葉のひとつで、バズワードとも指摘されているものである[1]
概要
2006年~2007年ころにさかんに使われ、IT関連商品の販売のために小売店でのポスターやテレビCMなどでさかんに使われた。「ユビキタス」の厳密な定義は出されていない。
「テンプレート:要出典範囲」だと言う人もテンプレート:誰。
「ユビキタス」は、色々な分野に関係する。他の言葉と組み合わせて使われることが多い(『ユビキタスコンピューティング』、『ユビキタスネットワーク』、『ユビキタス社会』など)。意味する範囲が明確に定義されていない。
テンプレート:要検証テンプレート:要出典範囲[注 1][注 2]
以下のような使い方をされている。
- ユビキタスコンピューティング - 「テンプレート:要出典範囲」と主張されたり、「テンプレート:要出典範囲」と主張されたり、一定しない。
- ユビキタスネットワーク テンプレート:要出典範囲と主張されたり、テンプレート:要出典範囲と主張されたり、テンプレート:要出典範囲と主張されたり、一定していない。
- ユビキタス社会- テンプレート:要出典範囲と主張されたりテンプレート:要出典範囲と主張されたりする。
用語の歴史
「ユビキタス」という言葉は、ラテン語の宗教用語であり、「神はあまねく存在する」という意味であるテンプレート:要出典。IT分野での使用としては、1991年に米ゼロックス (XEROX) 社パロアルト研究所のマーク・ワイザー Mark Weiserが論文[2]で使用したのが最初といわれているテンプレート:要出典。このとき彼は「ユビキタス」という言葉の持つ『神の遍在』という意味を込めた訳ではなかった[3]。究極のインタフェースの理念は、それが何台のコンピュータであるとか、どのように接続されているかといった事象とは別の概念であることを強調したのだった。後に『遍在』という言葉が独り歩きしてしまったため、Weiserは"Calm Technology"[4]という言葉を使うようになった。
日本と「ユビキタス」
- 日本におけるユビキタスの萌芽 (TRON)
- Mark Weiserの"ユビキタス論文"より数年前の1984年に、坂村健(当時東京大学助手、現教授)はTRONプロジェクトを起こした。「テンプレート:要出典範囲」とされたテンプレート:誰。[注 3]
- 日本における「ユビキタス」の変遷
- 坂村健は、TRONプロジェクトで電脳社会を実現するものとして、『どこでもコンピューター』という考えを提唱した。これが、「ユビキタス・コンピューティング」という言葉が日本に入ってきたときに受け入れる下敷きとなり、現在でもユビキタス社会を表現する言葉の1つとなっている。国立国語研究所では、ユビキタスを表現する言葉として、「時空自在」と言い換える提案がなされたが、『時空を飛び越えて、どこにでも行くことができるタイムマシンのようだ』との批判が多くテンプレート:要出典、現在も検討中となっている。最近では、「ユビキタス」を表す言葉として『いつでも、どこでも、だれでも』という言葉が、ユビキタスと共に使われることが多いテンプレート:要出典。
- 「ユビキタス」に関する規格化、標準化
- 「ユビキタス」の厳密な定義は、ユビキタスに関するコンソーシアム、各研究機関、政府機関で検討、提案されてきたが、規格化されてはいない。
- 世界標準機構であるW3Cでは2006年、「ユビキタス」に関するワークショップを設立し、国際基準の規格化に乗り出した。2007年4月に、W3CのWGが日本に設立された。「ユビキタス」の規格化、標準化へ向け、日本の各活動組織との連携が行われた???テンプレート:要検証。
- ユビキタスと"ubiquitous"
- 日本では"ubiquitous"の英語の元の意味である「遍在する」という意味[5]を離れ、インターフェイス、環境、技術を念頭に置いた使い方(例えば、ユビキタス社会など)が1990年代後半から2000年代初頭にかけてよく見られるようになった。2002年には「情報通信白書」などにも見られるようになり、一般にも広く浸透するようになった[6]。
- 一方、国際的にも"ubiquitous"のこの用法が研究者間でしばしば使われるようになった。2006年にはW3Cが"W3C Workshop on the Ubiquitous Web"[7]というワークショップを開き、国際基準の規格化に乗り出している。
- なお"ubiquitous"は形容詞であり、名詞として使う場合は "ubiquity"であるので、日本語で「ユビキタス」を含む文章やタイトルを英訳する場合は注意を要する。
用語の起源
- ラテン語でUbiqueとは、「遍く」(△「いつでも、どこでも」)を表す一般的な用語であるが、英語のubiquitousは、もともと「神は遍在する」という意味である。
欧米では「唯一神」が遍在するのに対し、伝統的日本の神は八百万の神だとして、日本的ユビキタスを意識した、やおよろずプロジェクト[8](2003年度~2005年度)が生まれた。
- 今日では、ユビキタス社会に遍在するのはサービスであるとの認識から、ユビキタスと神を結び付けることはなくなった。
- "quod semper, quod ubique, quod ab omnibus" #:-> forever, everywhere, and for everyone
ユビキタスの実証実験など
- 愛・地球博実証実験
- 銀座実証実験
- 神戸実証実験
- 熊本実証実験
- UBWALLイオンモールと共同で新たなインフォメーションサービスを実証開始(Fujitsu)
- ユビキタス特区
- 高知ユビキタス防災立国
脚注
- ↑ 国際基準の規格化に乗り出した。
- ↑ テンプレート:要検証 「{{要出典範囲|2007年4月には、日本での活動が展開された。」
- ↑ テンプレート:要出典範囲
- ↑ テンプレート:要出典範囲 ????
- 出典
関連項目
- バズワード
- アンビエント
- ユビキタスネットワーク
- u-Japan
- 日立製作所
- 日本電気(NEC)
- クロスボー
- ICタグ
- センサネットワーク
- ウェアラブルコンピュータ
- 坂村健(東京大学)
- 舘暲(東京大学)
- 徳田英幸(慶應義塾大学)
- TRON
- 野村総合研究所
- 富士通
- 富士通ゼネラル
- 日本ユニシス
- イー・モバイル
- 人体通信
- タンジブルユーザインタフェース
- IT断食
外部リンク
- 自律移動支援プロジェクト推進委員会 - 国土交通省ホームページ
- ↑ バズワード【buzzword】の意味とは (Yahoo!辞書)
- ↑ Mark Weiser, "The Computer for the 21st Century" Scientific American,Vol 265 pp. 94-, Sep. 1991.
- ↑ 石井裕「特別寄稿 ユビキタスの混迷の未来"」『ヒューマンインターフェース学会誌』Vol4 (2002) p.p.129-130.
- ↑ "Calm Technology"(Wiserのwebsiteより)
- ↑ EXCEED 英和辞典"ubiquitous"[1]
- ↑ 「情報通信白書」
- ↑ W3C Workshop on the Ubiquitous Web
- ↑ やおよろずプロジェクト