タトゥイーン
タトゥイーン(Tatooine)は、映画『スター・ウォーズ・シリーズ』に登場する架空の惑星である。
概要
銀河の中心から遠く離れた辺境にあるアーカニス・セクターにある。 タトゥI 、タトゥIIと名付けられた連星の太陽の周りを304日かけて公転している。発見された当初は恒星だと思われていた。太陽から遠く離れているにもかかわらず、海ははるか昔に干上がり、ほぼ全域が砂漠に覆われている。都市はモス・アイズリーやモス・エスパなど、数えるほどしかない。
発見当初この惑星には多くの鉱物資源が埋もれているとされ、沢山の人々がこの惑星を訪れた。しかし現地調査の結果、有用な鉱物資源はほとんど無いことが判明し、持ち込まれたサンドクローラーは放棄。大半の人々はこの惑星から去り、脱出するための資金のない一部の人々が残った。やがてこれらの人々は水分農夫(水分抽出農業(大気から抽出した水や氷を使用した農業)を行う人々)や、その農作物を販売する商人となり、交易の中継地点を維持した結果、タトゥイーンは今日のような姿になった。荒野や砂漠には先住民のサンドピープルやジャワズが住んでいる。
これといった資源や産業が無い為、宇宙港を擁した主な都市には密輸業者、犯罪者等が集まり、あちこちで非合法的な取引が行われている。更に犯罪組織ハット・カルテルの首領でこの惑星に宮殿をかまえているジャバ・ザ・ハットが実質的には惑星を支配している為、この惑星で安全は水と同じくらい希少であり、タトゥイーンの警察当局は頻発する犯罪に十分に対処できていないのが現状である。銀河共和国の影響も弱く、共和国通貨は流通しておらず法で禁じられている奴隷制度もまかり通っていた。銀河帝国時代には帝国から総督やサンド・トルーパーがこの惑星に派遣されていたが、惑星住民の生活環境や治安の向上等の政策はほとんど行われなかった。
ルーク・スカイウォーカーやアナキン・スカイウォーカーの故郷であり、ここからスター・ウォーズのストーリーは始まる。
主要都市
ロケーション
初登場した『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』ではタトゥイーンのロケーション撮影はチュニジアで行われたが、次に登場した『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』ではアメリカのソノラ砂漠やイエローストーン国立公園等でロケーションが行われた。しかし新三部作では再びチュニジアでロケーションが行われた。チュニジアにはマトマタ等撮影に使われた建物が残っている所がある。また、R2-D2がジャワズに捕まった渓谷はスター・ウォーズ渓谷と呼ばれ、レイダース/失われたアーク《聖櫃》にも登場している。
またチュニジアにはタタウィンという街が存在し、タトゥイーンの名の由来となったと思われる。
関連項目
- ケプラー16(AB)b - 連星「ケプラー16」を公転する実在する惑星。発見グループはこの惑星をタトゥイーンに例えた。