完全競争

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テンプレート:出典の明記 テンプレート:経済学のサイドバー 完全競争(かんぜんきょうそう、テンプレート:Lang-en-short)とは、市場に多数の売り手と買い手がいるために、価格は均衡(市場の需給が一致する状態)の水準で決定され、どの需要者・供給者も、自分で価格を決定できないような経済状態のこと。このように価格を所与のものとして行動する経済主体をプライス・テイカーという。

完全競争でない状況を、不完全競争と呼ぶ。このとき、市場には価格に影響を及ぼす経済主体が存在する。そのような経済主体をプライス・メイカーと呼ぶ。

特に、完全競争の下で企業の生産量は利潤がゼロのとき効率的規模(平均総費用が最小となるときの生産量)と一致する。

完全競争の前提条件

完全競争が成立するには、以下の5つが成立しないといけない。

  1. 原子性:市場は小さな生産者と消費者がそれぞれ多数いて、それぞれの行動は大きな影響を他者に与えない。特に全ての会社がプライス・テイカーでなければならないことに注意。
  2. 均一性:すべての商品は同じ商品名である限りは完全に代替可能である。
  3. 完全情報:全ての会社と消費者はすべての商品の性質と価格を(他社のものまで)知っている。
  4. 平等なアクセス:全ての会社が製造技術へのアクセスを持ち、リソースや情報は完全に無料で移動可能である。
  5. 自由な参入:全ての会社が市場に自由に参入・退出できる。

そのような市場では、商品価格は一物一価となる。

関連項目