わが友フランケンシュタイン
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テンプレート:Sidebar with collapsible lists 『わが友フランケンシュタイン』(わがともフランケンシュタイン)は、和田慎二の漫画作品。
フランケンシュタイン博士が作り上げた、醜い姿と美しい心を併せ持つ怪物サイラス(フランケンシュタインの怪物)をめぐる人間たちの愛憎のドラマを描いた連作短編シリーズで、4作品発表されている。
概要
- わが友フランケンシュタイン
- 1972年 別冊マーガレット9月号
- 醜い痣を持つ為に心を閉ざし冷酷に振る舞うグルンワルド家の若き女当主の元に、発見されたフランケンシュタインの怪物が運び込まれる。甦生した怪物はサイラスと呼ばれ、その優しい心に触れた女当主は次第に他人に心を開いていく。折から起きた山火事から人々を助けたサイラスは、そのまま炎の中に姿を消す。
- 谷間に鳴る鐘
- 1973年 別冊マーガレット9月号
- お転婆な少女イルザと子供たちの住む谷間には、山からの風が悪魔の唸り声のように響き渡り、家畜をおびえさせていた。氷漬けの状態から甦ったサイラスは、イルザたちを救うため、託された巨大な鐘を持って、一人雪山に向かう。やがて恐るべき風の音は清らかな鐘の音に変わったが、サイラスは戻って来なかった。
- 怒りの十字架
- 1975年 別冊マーガレット5月号
- 財宝が隠されていると噂される村で、村人全員から下働きとして酷使されている口のきけない孤児の少女・ヒルダは、湖底に眠るサイラスを発見して甦らせ、彼と心を通わせる。しかしその村に隠された財宝を引き上げる為に領主や村人たちに酷使された彼女は、サイラスの眼前で絶命する。怒れるサイラスは村人や領主たちを皆殺しにすると、ヒルダを湖底に弔って姿を消す。
- 炎の地平線
- 1975年 別冊マーガレット10月号
- サイラスと心を通わせる脚が不自由な没落貴族の娘と、彼女を狙う悪徳親子。そして復讐の為に、サイラスを追うフランケンシュタイン博士と、博士が新たに作り上げた美しい女人造人間・イボンヌ。誤解と策謀により、サイラスは処刑されようとするが……。
刊行書籍
マーガレット・コミックス 集英社
- わが友フランケンシュタイン 1977年3月20日 ISBN 4-08-850276-0
Star Comics 大都社
- わが友フランケンシュタイン 1994年12月26日 ISBN 4-88653-057-5
関連項目
- 怪盗アマリリス(「アルカディア作戦」に登場)