ヒッパルコス
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ヒッパルコス(Hipparchus、ギリシャ語綴り Ἳππαρχος、紀元前190年ごろ - 紀元前120年ごろ)は、古代ギリシアの天文学者。現代にすべてつながる46星座を決定した。
著書が現存せず、どのような説を唱えたのかははっきりしない。テンプレート:要出典範囲
クラウディオス・プトレマイオスの『アルマゲスト』で、最も引用回数の多いのがヒッパルコスであることから、天動説を含む古代の天文学の体系を成立させたのはヒッパルコスであるという説がある。これは広く支持されているが、決定的な証明がなされていない。
年周視差の精密測定を行うため1989年8月8日に打ち上げられた人工衛星は、彼の業績を称えヒッパルコス衛星と名付けられた。ヒッパルコス衛星は予定の静止軌道に乗ることには失敗したものの、1993年6月24日に運用停止するまでに多数の有用なデータを収集した。
主な業績
- 恒星を1等星から6等星までの6段階に分けた。これは若干形を変え、視等級として現代でも使われている。
- 三角法による測量を行った。
- 歳差による春分点移動を発見した。
- メトン周期の改良。
- アンティキティラ島の機械はヒッパルコスの理論に基づいているとされる(あるいはヒッパルコス自身がこの装置を発明したのかもしれない)。天体観測機器のアストロラーベも発明したとみられる。