M92 (天体)
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M92 | |
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300px | |
星座 | ヘルクレス座 |
観測データ | |
種別 | 球状星団 |
赤経 (RA, α) | 17h17.1m (J2000.0) |
赤緯 (Dec, δ) | +43° 08' (J2000.0) |
距離 | 2万5400 光年 |
視等級 | 6.5 |
視直径 | 11' |
物理的性質 | |
直径 | 88 光年 |
絶対等級 | _ |
特性 | _ |
その他の名称 | NGC 6341 |
280px |
M92(NGC6341)はヘルクレス座にある球状星団である。
1777年にヨハン・ボーデによって発見された。ボーデは「ややまるく、青色光によって囲まれている」としている。1781年シャルル・メシエは「はっきりし、きれい。非常に明るい。1フィートの望遠鏡で楽に見える。星は含まない。中心部は明るく、大きな彗星の核に似ている。大きさ、明るさはM13にかなり似ている。径5'」とした。ジョン・ハーシェルは「球状星団で微星に分かれる」とした。スミスは「微星の集まる球状星団。大きく明るい。中心部は輝く。よい視相では外形は不規則。端のほうは流れている」
双眼鏡でまるい星雲状に見え、中心部は明るい。周囲の微星は口径8cmの望遠鏡では不足気味で、口径10cmの望遠鏡の高倍率で見え始める。マラスは中心部の星を口径10cmの望遠鏡の倍率214倍で見えたと報告した。通常はざらざらとした感じで見ることができる。口径20cmの高倍率で個々の星に分かれ、ややゆがんだ姿もわかるという。ただ気象条件に左右されやすく、ロス卿でさえ全部を星に分けて見ていない。ジョーンズは口径20cmの望遠鏡で全ての星を分離したと言い、やや東の方が平らで南北方向が僅かに長くなっているとしている。通常は口径30cmの望遠鏡で全ての星を分離できる。
同じヘルクレス座の球状星団であるM13よりは大きくはないが、明るく密集した球状星団である。歳差運動によって、紀元16000年には天の北極に位置することが分かっている。
参考文献
- 中野繁 星雲星団の観測 恒星社、1978年
- 浅田英夫 星雲星団ウォッチング 地人書館、1996年
- ニュートン別冊 メシエ天体のすべて、2007年