スティール・ホイールズ
テンプレート:Infobox スティール・ホイールズ(Steel Wheels)は、1989年にリリースされた、ローリング・ストーンズのアルバム。前作の『ダーティ・ワーク』以来、険悪な仲にあったミック・ジャガーとキース・リチャーズの関係が修復され、8年ぶりのワールド・ツアーが行われることとなったアルバム。また、ビル・ワイマンが参加した最後のアルバムでもある。レコーディングは、カリブ海の英領モントセラトのエア・スタジオで行われた。
本作から、リリースのフォーマットがLPからCDに本格的に移行したと言える。通常ケース入りのCDに加え、メタルケース入りのCDや、数多くのシングルCD、リミックスCDが発売された。
1989年7月に、本作の発表記者会見がニューヨークのグランド・セントラル駅で行われ、同時に大規模なワールド・ツアーの開催が発表された。
1994年に、本作はヴァージン・レコードによってリマスターの上再発売され、2009年にはユニバーサル・ミュージック・グループによって更なるリマスターで再々発売された。
曲目
- サッド・サッド・サッド - Sad Sad Sad 3:35
- ミックスト・エモーションズ - Mixed Emotions 4:39
- テリファイング - Terrifying 4:53
- ホールド・オン・トゥ・ユア・ハット - Hold on to Your Hat 3:32
- ハーツ・フォー・セール - Hearts for Sale 4:40
- ブラインデッド・バイ・ラヴ - Blinded by Love 4:37
- ロック・アンド・ア・ハード・プレイス - Rock and a Hard Place 5:25
- キャント・ビー・シーン - Can't Be Seen 4:10
- オールモスト・ヒア・ユー・サイ - Almost Hear You Sigh (Mick Jagger/Keith Richards/Steve Jordan) 4:37
- コンチネンタル・ドリフト - Continental Drift 5:14
- ブレイク・ザ・スペル - Break the Spell 3:07
- スリッピング・アウェイ - Slipping Away 4:30
ワールド・ツアー
本作リリース後、「THE ROLLING STONES Steel Wheels North American Tour 1989」と題されたワールド・ツアーが、1989年8月12日にコネチカット州のトーズ・プレイスという小クラブでのウォームアップ・ギグ後、ペンシルベニア州フィラデルフィアのベテランズ・スタジアム公演を皮切りに北米で60公演行われた。初の来日公演は「Steel Wheels Japan Tour 1990」と題され、1990年2月14日から27日まで東京ドームで10公演行われた。その後のヨーロッパ公演は「Urban Jangle Tour」と題され、45公演行われた。
なお、このツアーは、ブライアン・ジョーンズとイアン・スチュワートに捧げられている。