松本市旧司祭館
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松本市旧司祭館(まつもとしきゅうしさいかん)は長野県松本市にある西洋館。松本市立博物館の分館として公開されている。
概要
長野県内に現存する最古の西洋館で、アーリーアメリカン風建築、現在は長野県宝に指定され、松本市の博物館施設となっている。設計者は最初の居住者でもある松本カトリック教会のクレマン神父。 1889年に宣教師用住居として松本城下・地蔵清水町の武家屋敷跡地に建設され、1989年の道路拡幅整備によって解体の危機にあったが、松本市へ寄贈され、移築改修費用には寄付が寄せられた。1991年に現在の旧開智学校の隣地に移設、保存処置が講じられている。
ギュスターブ・セスラン司祭は、1901(明治34)年から1914(大正3)年、1917(大正6)年から1928(昭和3)年の通算22年間の長きにわたり滞在し、ここで世界初の本格的な和仏大辞典の編纂に尽力した。仏文学者の中島健蔵は旧制松本高校在学時代、この場所でセスランからフランス語を学んでいた。
建築概要
- 設計 - クレマン神父
- 竣工 - 1889年
- 構造 - 木造2階建て
- 延床面積 - 202.64m²
交通アクセス
周辺
脚注