仙台 - 一ノ関線
テンプレート:Vertical images list 仙台 - 一ノ関線(せんだい・いちのせきせん)は、宮城県仙台市と岩手県一関市を結ぶ高速バスである。
概要
過去にJRバス東北と東日本急行が仙台駅 - 一ノ関駅・中尊寺間(築館経由)で運行していた。築館町 - 中尊寺間は一般道利用で、東日本急行は主要停留所のみ停車、JRバス東北は一ノ関駅止まりで築館町以北は各停であった。
1999年3月末にJRバス東北が古川本線の築館町 - 一ノ関駅を廃止し、撤退。4月より後を引き継ぎ単独運行することになった東日本急行は沢辺系統と一ノ関系統に分離させ、一ノ関系統は仙台宮城IC~一関ICを高速利用し速達性を向上させた(一ノ関駅 - 中尊寺は利用者が振るわずのち廃止)。その際、一関側の乗務員休憩所として親会社である岩手急行バスの車庫を借りることで一関発朝の便も運行できるようにした。以降利用者は増え何度も増便を重ねたが、JR側は増便分の一ノ関駅ロータリーへの乗り入れを認めなかったため、一部便を除いて大半が一関駅口発着となった。
2003年11月、岩手急行バスが東日本急行から中古車両を購入し、東日本急行と岩手急行バスの共同運行となる。また2005年5月より全便の一ノ関駅ロータリー乗り入れが実現し、利便性が向上した。岩手急行バス参入後も東日本急行の一関滞泊運用が存在していたが、実際は岩手急行バスに当該運用の運転業務を委託していた。その後当該運用が岩手急行に移管され、朝の一関始発便は全て岩手急行バスの担当となったため東日本急行の一関滞泊運用は消滅した。
ちなみに、東北道上などでJRバスと岩手急行バスがすれ違う際、両者の共同運行路線が無いにもかかわらず挙手をしており、JRバスが運行していた頃の名残を感じることができる。
運行会社
運行経路
仙台駅前(さくら野前) - 広瀬通一番町 - (仙台西道路) - (仙台宮城IC) - (一関IC) - イオン一関前 - 合同庁舎前 - 一関駅口 - 一ノ関駅前
運行回数
- 1日19往復。
運賃
- 大人片道:1,500円
- 往復:2,700円
- 回数券:(5枚綴)6,500円、(50枚綴)通勤用60,000円、通学用50,000円。
歴史
- 1985年1月15日 -仙台 - 築館 - 沢辺 - 一ノ関 - 中尊寺間(泉IC~築館IC間東北自動車道経由)運行開始。
- 1999年4月1日 - 仙台 - 築館 - 沢辺間を別系統とし、仙台 - 一ノ関間直通高速バスとして運行開始(1日5往復。うち2往復は中尊寺発着)。仙台駅は西口バスプール発着。当時の運賃は大人片道1,900円、往復3,000円、回数券(8枚綴り)10,000円。
- 1999年8月1日 - 一関市内に停留所追加(一関サティ前、合同庁舎前)。
- 2000年3月27日 - 1日6往復に増便(中尊寺発着は1往復に)。
- 2001年8月1日 - 1日8往復に増便。うち3往復は仙台ビブレ(当時)前、一関駅口発着。一ノ関 - 中尊寺間を廃止。
- 2003年4月1日 - 1日12往復に増便。仙台駅前の発着場所が全便さくら野前となる。運賃を大人片道1,500円、往復2,500円、回数券(5枚綴り)6,000円に改定。
- 2003年11月1日 - 岩手急行バスが参入。1日16往復に増便。
- 2005年5月11日 - 1日18往復に増便。一関の発着場所が全便一ノ関駅(駅西口ロータリー)となる。
- 2006年10月1日 - 1日20往復に増便。
- 2007年11月1日 - 1日19往復に減便。
- 2008年8月1日 - 運賃改定。往復券および回数券を値上げ。
- 2010年10月1日 - 50枚綴り回数券(通勤用、通学用)の発売を開始。
利用状況
年度 | 運行日数 | 運行便数 | 年間輸送人員 | 1日平均人員 | 1便平均人員 |
2002(平成14)年度 | 365 | 7,996 | 93,227 | 255.4 | 11.7 |
2003(平成15)年度 | 365 | 10,017 | 130,051 | 356.3 | 13.0 |
2004(平成16)年度 | 365 | 11,673 | 157,884 | 432.6 | 13.5 |
2005(平成17)年度 | 365 | 12,976 | 173,526 | 475.4 | 13.4 |
2006(平成18)年度 | 365 | 13,881 | 179,596 | 492.0 | 12.9 |
2007(平成19)年度 | 366 | 14,302 | 195,020 | 532.8 | 13.6 |
その他
関連項目
外部リンク
- 東日本急行 仙台駅前 - 一ノ関線 ※運行時刻等も掲載