島根郡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
島根郡(しまねぐん)は出雲国にかつて存在した郡である。嶋根郡とも書かれた。島根半島の東側に位置していた。2009年(平成21年)現在は全域が松江市に属している。
由来
『出雲国風土記』では、国引き神話の八束水臣津野命(やつかみずおみつの)が発した言葉による命名としている。
歴史
古代
律令制の施行により制定されたと考えられる。
郷里
天平5年(733年)2月30日に成立したとされる『出雲国風土記』には以下の郷の記載がある[1]。
- 朝酌郷
- 松江市朝酌町、福富町、大井町、大海崎町、西尾町辺り
- 山口郷
- 松江市上東川津町、下東川津町、西川津町、川原町辺り
- 手染郷
- 松江市手角町、長海町、野原町、本庄町、新庄町、上宇部尾町、美保関町下宇部尾辺り
- 美保郷
- 松江市美保関町美保関、福浦、雲津、諸喰、森山辺り
- 方結郷
- 松江市美保関町片江、七類、菅浦、北浦辺り
- 加賀郷
- 松江市島根町加賀、大芦、鹿島町御津辺り
- 生馬郷
- 松江市東生馬町、西生馬町、薦津町、浜佐田町、上佐陀町、下佐陀町辺り
- 法吉郷
- 松江市法吉町、春日町、末次町、中原町、奥谷町、菅田町辺り
- 餘戸里
- 松江市鹿島町北講武、南講武辺り
- 千酌驛家
- 松江市美保関町千酌辺り
式内社
『延喜式』神名帳に記される郡内の式内社。 テンプレート:式内社一覧/header テンプレート:出雲国島根郡の式内社一覧 テンプレート:式内社一覧/footer