中沢けい
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中沢 けい(なかざわ けい、1959年10月6日 - )は、日本の小説家、法政大学教授。
略歴
千葉県館山市出身。千葉県立安房高等学校卒業。1978年明治大学政治経済学部経済学科に入学し、同年「海を感じる時」で第21回群像新人文学賞を受賞した。1982年明大卒業。1985年には『水平線上にて』で第7回野間文芸新人賞を受賞した。
21歳で出版社社員と結婚、二児を産んだが離婚[1]。シングルマザーとして親子関係や子育てに関しての発言も多い。
西部邁主宰の雑誌『発言者』に、1999年から2000年「思考の原器」、2000年から2005年まで「器物愛玩」を連載した。
2005年法政大学文学部日本文学科教授に就任。「法政文芸」編集長も務める。BRC(放送と人権等権利に関する委員会)委員となっている。 2013年『楽隊のうさぎ』が鈴木卓爾監督で映画化された。中沢作品初の映画化となる。
有田芳生と仲がよく、のりこえネット『ヘイトスピーチってなに? レイシズムってどんなこと? 』(のりこえブックス)2014年4月23日刊行で、中沢が日本のレイシズムの事例項目を担当している。
著書
- 『海を感じる時』講談社 1978、のち文庫、文芸文庫
- 『女ともだち』河出書房新社 1981 のち文庫、講談社文芸文庫
- 『野ぶどうを摘む』講談社 1981、のち文庫
- 『風のことば海の記憶』冬樹社 1983 のち中公文庫
- 『ひとりでいるよ一羽の鳥が』講談社 1983 のち文庫
- 『水平線上にて』講談社 1985 のち文芸文庫
- 『往きがけの空』河出書房新社 1986
- 『静謐の日』福武書店 1986
- 『曇り日を』福武書店 1988
- 『喫水』集英社 1988 のち文庫
- 『遊覧街道』リクルート出版 1989
- 『首都圏』集英社 1991 のち文庫
- 『男の背中』日本文芸社 1993
- 『仮寝』講談社 1993
- 『楽譜帳 女ともだちそれから』集英社 1994
- 『親、まあ』河出書房新社 1994
- 『夜程』日本文芸社 1995
- 『豆畑の夜』講談社 1995
- 『占術家入門報告』朝日新聞社 1996
- 『さくらささくれ』講談社 1999
- 『豆畑の昼』講談社 1999
- 『時の装飾法』青土社 2000
- 『楽隊のうさぎ』新潮社 2000 のち文庫
- 『人生の細部』青土社 2001
- 『月の桂』集英社 2001
- 『うさぎとトランペット』新潮社 2004 のち文庫
- 『豊海と育海の物語』集英社文庫 2006
- 『大人になるヒント』メディアパル 2008
- 『書評 時評 本の話』河出書房新社 2011
- 『動物園の王子』新潮社、2013
注
- ↑ 「年譜」『女ともだち』講談社文芸文庫