みずほインターナショナルキャッシュカード

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テンプレート:複数の問題 みずほインターナショナルキャッシュカードは、みずほ銀行が発行していた国際キャッシュカードで、海外のPLUSあるいはCirrus(種類による)と提携しているATM等で、現地通貨の引き出しができるものである。2009年11月30日付で、全て新規取扱停止となった[1]

概要

2009年11月現在、3種類のタイプのカードがある。

  • 普通預金・貯蓄預金一体型のダブルストライプカード(ネットワークはCirrus)(旧富士銀行が発行していたタイプ)
  • 貯蓄預金単体のICキャッシュカード(ネットワークはCirrus)
2007年現在発行されているのは、旧富士銀行の提供商品であった「インターナショナルキャッシュカード」を引き継いでいる上記の2種類のカード。ただし、2009年11月30日をもって新規受付を中止した。既存の顧客のみ引き続き利用可能。
  • 「専用普通預金型」(ネットワークはPLUS) - 旧第一勧業銀行の国際キャッシュカードであった「ハートのトラベラーズマネーカード」サービスを継承して、みずほ銀行になった際に「専用普通預金型」として引き続き提供されていた。また、原則1支店1枚の発行(店舗統合などによる廃止支店とその統合先支店の両方で発行していた場合、複数の所持は可能)だが、複数の支店での発行は可能である。

なお、表面のカードインタフェース・エンボスは基本的に一般のカードの準ずるが、裏面については、

  • ダブルストライプ型は、裏面に6桁-3桁-7桁-3桁の数字(中の3桁-7桁は支店番号と貯蓄預金の口座番号)と口座名義人の英文氏名がカード裏面に印字されている。Cirrusマークは表面に記載されている。
  • 専用普通預金型には一般のカードにはない署名欄が設けられている。PLUSマークは裏面に記載。

という特徴がある。

ダブルストライプ・貯蓄預金単体ICカード型

手数料

引出手数料は210円、残高照会は無料。カード発行手数料は税込1,050円

引出時の為替レート・手数料

為替レートはMasterCard International(Cirrus) のものに準ずる。このレートは当日には公表されないが、引出日の3日目以降にみずほ銀行へ問い合わせをする事で知る事ができる。適用レート過去3ヶ月分も問い合わせ可能である。

引出外貨額にCirrus接続手数料1.0%を加え、MasterCardの所定レートで米ドルに換算し、[公示仲値+4円]で円換算した金額が引き出される。

引出限度額

1日あたり50万円相当額を限度に、1万円単位で設定可能である。

専用普通預金型

手数料

引出手数料は210円、残高照会は105円。カード発行手数料は税込1,050円であった。

引出時の為替レート・手数料

為替レートはVISAInternational(PLUS) のものに準ずる。引出外貨額×{VISA International所定のレート×103.1%}で円換算された金額が瞬時に引き落とされる。

引出限度額

1日あたり20万円相当額を限度に、1万円単位で設定可能である。

2種類のカードの発行開始までのプロセス

従来富士銀行支店のみで発行していたダブルストライプは、2003年3月10日から旧第一勧業銀行店(旧興銀店含む)でも発行可能になった。同年の7月31日までは、従来の専用普通預金型も無料で発行できるキャンペーンを全店で行っていた(ちょうど、みずほFG上場などの再編の時期と重なったこともあったため)。

第一勧業銀行(みずほ銀行の発足後は、旧興銀店を含む)のみで発行していた専用普通預金型は、旧富士銀行の支店のシステム統合に併せて発行開始になっており、2004年12月20日の完全統合後は、インターネット支店を除く全店(インターネット支店では、同一科目の口座を複数開設できないのが発行ができなかった理由。専用普通預金型発行の為には2つ目の普通預金口座が必要となることから)で両方が発行が出来るようになっていたが、前述の様に2006年11月10日より新規発行停止となった。

注意

ICキャッシュカード機能

インターナショナル機能が付いた場合、ダブルストライプ・専用普通預金型にかかわらず問答無用にICチップが付かなくなる。ただし、貯蓄タイプの単体の発行が認められた場合のみ、生体認証対応のICキャッシュカードが例外的に発行される場合がある。ただし、ICの利用は国内限定である。

ダブルストライプからICキャッシュカードに交換する場合は、貯蓄単体カードが発行されない限り、インターナショナル機能を取り下げなければならない。ただし、VISA/MasterCardに則った国際規格のICチップが存在すると云われ、技術的には国際対応のインターナショナルキャッシュカードが作成可能と言われている。これが世界的に普及するようになると、海外でも通用するICインターナショナルキャッシュカードが発行されるようになる可能性はある。

普通預金・貯蓄預金のスイングサービス

ダブルストライプ型カードを発行した場合、スイングサービス(総合口座普通預金から貯蓄預金に自動振替する順スイング、貯蓄預金から総合口座普通預金に自動振替する逆スイング)が利用できなくなる。

みずほマイレージクラブカードなどを申し込んだ場合のダブルストライプカードの取扱

みずほマイレージクラブカード等のクレジット一体型カード、金融債総合口座取引証、大学生協ICキャッシュカードなど、貯蓄預金と一体型のキャッシュカードが通常でも発行できないケースから切り換える際、例外的に、貯蓄預金単独型のインターナショナルキャッシュカードが発行されるケースもある(この場合、生体認証対応のICカードに対応させる事も可能だが、ICの利用については無論国内限定となる)。ただし、「ケースもある」のであって、この様なイレギュラーな形態は応じないケースが多いので発行希望の際には注意されたい。

みずほマイレージクラブカードの場合、UCカード(クレディセゾン発行)提携のセレクト(新規発行停止)またはゴールドの分離型を申し込めば問題ないが、その場合ICキャッシュカード機能が削がれる事になると同時に、年会費が掛かる。ただ、セゾンカード提携は一体型のみなので、このやり方は不可能である。みずほSuicaカードも一体型のみの発行のためやはり不可能である。みずほSuicaカードは既に廃止されている。

ご利用ガイドブック

Cirrusタイプと専用普通預金型の2種類に分かれているが、みずほインフォメーションダイヤルでは、専用普通預金型の新規発行停止などの理由で、現在Cirrusタイプのガイドブックのみ送付可能としている。

臨時メンテナンスに伴う停止

CAFISに接続されているため、日本国内のシステム停止時間にかかわらず、原則24時間365日海外で利用できる。ただし、海外用のネットワークにユーシーカードのネットワークも併せて利用しているため、ダブルストライプ型の場合は、ユーシーのメンテナンス休止の影響で利用できない場合が発生する。これは、ユーシーカードに業務委託をしているイーバンクマネーカードにも同様の現象が発生する。なお、現在新規発行を行っていない専用普通預金型については、ユーシーのネットワーク停止に影響されない。

専用普通預金型における国内入出金

専用普通預金型の場合、国内ATMでの通帳やカードを利用した入金あるいは、自分名義の他口座からの振替入金や振込による入金は可能。ただし、逆に国内ATMでの通帳やカードを利用した出金あるいは、自分名義の他口座からの振替出金や当該口座からの引落を利用した振込は不可。なお、入金額の引出は、窓口での精算・口座解約の扱いとなり、開設時に設定した振替用入金口座(当該カード作成支店の総合口座普通預金など、主にみずほダイレクトの代表口座が設定される)へ、2営業日後に入金される形を取る。

サービス廃止に伴う今後のカード利用等について

インターナショナルキャッシュサービス(専用普通預金型・貯蓄預金単独型共)が2013年(平成25年)2月8日付でインターナショナルキャッシュサービスを廃止する事が決定した。最終利用可能日は日本時間で2014年(平成26年)2月28日金曜日の24時で終了。但し、現在保有している専用普通預金型及び貯蓄預金型カードでの現地通貨出金は日本時間2014年(平成26年)3月1日土曜日午前0時以降は使用できなくなる。3月1日以降のカードの利用は日本全国の提携金融機関のATMを含めた日本国内ATMで利用可能。(カードの差替発行なしで利用可能)

尚、今回のインターナショナルキャッシュサービス終了に伴い、海外ATMで現地通貨をお引出し&海外加盟店でのショッピングが可能な海外専用プリペイドカード「NEO MONEY」のご案内がなされている。(申込取次先はクレディセゾン2013年(平成25年)2月18日以降から保有している口座名義人宛に重要なお知らせとして封書が送付開始された。

関連項目

他行の類似商品として次の物がある。全て新規受付は既に停止済。

脚注

  1. みずほインターナショナルキャッシュカード みずほ銀行