ジェロニモン
テンプレート:Pathnav ジェロニモンは、特撮テレビ番組『ウルトラマン』を始めとする「ウルトラシリーズ」に登場する架空の怪獣。別名「怪獣酋長」。
目次
『ウルトラマン』に登場するジェロニモン
『ウルトラマン』第37話「小さな英雄」に登場。
怪獣を蘇生させる超能力を持ち、今までウルトラマンと科学特捜隊に倒された60匹の怪獣を甦らせ、人間に総攻撃をかけようとする。手始めにテレスドン、ドラコ、ピグモンを甦らせるが、人間に友好的なピグモンを蘇らせたのがミスとなり、自らの目論見を科特隊に知らせたために60匹全ての蘇生には失敗する。他の2匹を科特隊に倒されたところで大岩山から現れる。
尻尾に生えた羽根を手裏剣のように脳波で操って飛ばして敵に突き刺し、口からはガス状の無重力光線を吐いて攻撃する。ウルトラマンに生えている羽を全て抜かれ、逆上して浴びせた無重力光線をバリアーで跳ね返されて自身が空中に持ち上がり、ウルトラマンに抱え上げられて、最期はイデ隊員の新兵器「スパーク8」で倒される。
- 名前の由来はアパッチ族のグループ指導者の一人ジェロニモから。ジェロニモは通俗的に「酋長」の意味で使われることもあり、こちらの方が意味合いとしては近い。
- 当初のシナリオでは甦らせる怪獣はピグモンのほか、レッドキングとゴモラの予定であったが[1]、ゴモラはスーツがすでにザラガスに改造され、レッドキングはアボラスから再改造したためスーツが痛んでおり撮影に耐えられないとの理由から2体とも没案になり、それぞれドラコとテレスドンに変更された。後述の小説版ではこの初期案通り、レッドキングとゴモラを蘇らせる。
- テンプレート:要出典範囲。また、金城哲夫のノベライズ『怪獣絵物語ウルトラマン』では、ジェロニモンの黒幕はメフィラス星人を中心とする宇宙人達だったとされており、ジェロニモン自身も宇宙人の一人である「奇妙な宇宙人」が母星から連れて来た怪獣で、第3作戦としてウルトラマン抹殺のため地球へ向かう。当初想定していた作戦はこれが最後だったためジェロニモンがウルトラマンに敗れた後、相次ぐ作戦失敗で宇宙人たちは意気消沈する場面が見られる。
- 尻尾に生えた羽を飛ばす攻撃は、『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』では「フェザーショット」と表記されている。
『ウルトラマン Fighting Evolution Rebirth』に登場するジェロニモン
『ウルトラマン Fighting Evolution Rebirth』のウルトラモード EPISODE 09「怪獣酋長の眠り」に登場。
- 必殺技:念力無重力落とし、フェザーショット
「怪獣酋長の眠り」では、無数の怪獣が眠っている怪獣墓場のような雪原地帯にて他の怪獣と共に氷柱の中で眠っていた。ウルトラマンに見つけられると氷柱の中から念力による気弾を撃ち、退けようとするが、それが不可能とわかると氷柱から出て直接対峙する。その超能力は以前「スパーク8」で倒された時よりも明らかに強くなっているが、自身の体の復活はまだ不完全であり、戦闘中に苦しみ始める。しかし、撤退するよりも自らの命を削ってでも戦うことを選び、赤いオーラを出した決死の全力状態で戦うが、ウルトラマンに敗れて息絶える。
これまで現れた再生怪獣(ブルトン、ゴモラ、レッドキング、エレキング、タイラント、カオスヘッダー)を蘇らせた張本人であり、後にメフィラス星人の指示で行っていたことが判明する。
設定上は『ウルトラマン』に登場したものと同一の個体だが、頭部に角が生えており、身体に白い傷があるなどの差異が存在する。
- 『ウルトラマン Fighting Evolution』シリーズには本作が初登場であり、ポリゴンは新規に作成された。
- 全力状態はウルトラモードのみの登場でプレイヤーは操作できない。
- EPISODE 08「進化の果てに」、EPISODE 11「コスモス絶体絶命!」に登場する改造タイラントの意匠にはジェロニモンの羽飾りが含まれている。
『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』に登場するジェロニモン
データカードダス『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』のストーリーモード第1部・第3話「ジェロニモンの恐怖」に登場。 元々ブルトンらと手を組んで暗躍していたらしく、主人公に倒された超コッヴとレイキュバスを蘇らせるため大阪城に現れる。2匹を復活させて自らも戦うが、最終的に主人公に倒される。
ステータスは全体的に低い。必殺技は、倒された応援怪獣を再生させる(RR以降は自身のパワーを500程回復させる)「怪獣蘇生」と、劇中使用する「無重力光線」、羽根飾りを敵めがけて飛ばす「フェザーショット」がある。
- 本作を原作とした漫画『大怪獣バトルウルトラアドベンチャー』でも同様の役割で登場し、こちらでも倒された怪獣を即座に自身の能力で復活させる戦法を見せる。
- 本作の四半世紀前を舞台にしたWiiソフト『大怪獣バトルウルトラコロシアム』のEXミッションでは異次元に巣食い、敵を引き込むというヤプール人を思わせる戦法でプレイヤーを奇襲する。
- ポリゴンは『ウルトラマン Fighting Evolution Rebirth』の流用で、原作のイメージに近付けるため、FERにあった身体の傷が削除され、色も修正された。角は残ったままである。
- 「ウルトラ怪獣シリーズ」の2007年新シリーズ用ソフビは、本作と連動した新規造形である。
その他
- テレビドラマ『渥美清の泣いてたまるか』の第76話「おお怪獣日本一」には、怪獣ショーの着ぐるみとしてジェロニモンがドラコ、メフィラス星人と共に登場する[2]。テンプレート:独自研究範囲
- 『ウルトラセブン』の未発表作品「宇宙人15+怪獣35」では15人の宇宙人達が手を組んで結成された宇宙人連合により蘇生され復活。富士山から東京に向い、ピグモンの提案した怪獣ファイトをペギラ、レッドキング、ネロンガ、エレキングと共に最後まで残りセブンを苦しめるが、セブンを助けに現れた黄金怪獣ゴードに倒されるというシナリオが予定されていた。
- 『ウルトラマンタロウ』放映当時の学年誌の設定では怪獣軍団に所属し、タロウ抹殺のためウルトラセブンに敗れたエレキングを再生エレキングへと蘇生させたとされている。この説は『週刊ウルトラマンオフィシャルデータファイル』でも紹介されている。
- 漫画『決戦!ウルトラ兄弟』では人間の姿に化身し、怪獣軍団を蘇らせようとするも失敗。正体を現し、羽を飛ばしウルトラマンと戦うも敗れる。
- 漫画『ウルトラマン超闘士激伝』ではエンペラ軍の幹部になっており、エンペラ星人に仕える暗黒司祭の地位にある。
- 漫画『ウルトラマンSTORY 0』では第35話から第40話にかけて登場。第39話では自身の能力で10体の怪獣を復活させる。
- 『ウルトラゾーン』の怪獣漫才では、エンペラ星人と「アパッチ皇帝」というコンビを組んで漫才をする。
過去の映像を流用しての登場
いずれも映像は初登場作品の流用。
- 『ウルトラマンZOFFY ウルトラの戦士VS大怪獣軍団』
- ウルトラマンとの戦闘シーンは、ウルトラバリヤーで無重力光線を跳ね返されて空中に持ち上がったところで終わっている。
- 『甦れ!ウルトラマン』
- 怪獣総進撃を予期したハヤタのイメージ映像に登場。
- 『ウルトラマンティガ』
- 第49話のEDに登場。
- 『ウルトラマンボーイのウルころ』
- 「怪獣の威厳!?の巻」に登場。
脚注
関連項目
テンプレート:ウルトラ怪獣- ↑ 1.0 1.1 『キャラクター大全ウルトラマン全調査報告』(講談社、2012年、ISBN 978-4-06-218128-0)
- ↑ テンプレート:Cite book