ソウ (映画)
テンプレート:Infobox Film 『ソウ』(原題:Saw)は、2004年に公開されたアメリカ合衆国のサイコスリラー映画。ソウシリーズの1作目。
概要
猟奇殺人鬼ジグソウによって密室に閉じ込められ、ゲームを強要させられた2人の男性を主軸に話が展開する。残酷なシーンが多いため、日本ではR15+指定。
タイトルの「ソウ」(SAW)は、「(名)のこぎり(例:チェーンソー=チェーン(鎖)ソー(のこぎり((鋸))のソー」と「(動)見る(see)の過去形」、そして劇中謎を投げかける犯人の名前、ジグソウ(Jigsaw)の3つの掛詞になっている。さらに、主人公の職業である外科医を意味する語(sawbones)や立場逆転のこと(seesaw)も示している。こちらの2つは、公式サイトにある壁紙にも表記されている。なお、SAWの発音は「ソウ[sou]」ではなく「ソー[sɔː]」である。
サンダンス映画祭において2004年1月に上映され、低予算ながら視聴者の意表をついて翻弄する技巧的なストーリー展開で好評を博した。
ストーリー
目が覚めると、部屋の中央には死体。対角線上には足を鎖で繋がれた2人の男、ゴードンとアダム。犯人が突如として始めたゲーム。「君たちは死につつある」「6時までに相手を殺すか、自分が死ぬか」。与えられたのは、ジグソウからのメッセージが入ったカセットテープとテープレコーダー、一発の弾、タバコ2本、着信用携帯電話、2本のノコギリ、写真。2人は犯人が部屋に残したヒントを手掛かりに脱出しようとする。
一方、謎の猟奇殺人鬼「ジグソウ」を追っていたタップ元刑事。異様な殺人現場に残された手がかりをもとに、ジグソウを追い詰める。
キャスト
ゲーム参加者
- ローレンス・ゴードン:ケイリー・エルウィス(吹き替え:大塚芳忠)
- 外科医。老朽化したバスルームに監禁された男。少ない手がかりを元に脱出の方法を模索する。
- アダム・フォークナー:リー・ワネル(吹き替え:平田広明)
- 写真屋。老朽化したバスルームに監禁された若者。無理やりゲームに参加させられ最初はパニックになる。
警察
- デイビッド・タップ:ダニー・グローヴァー(吹き替え:池田勝)
- 猟奇殺人鬼「ジグソウ」を追う黒人の元刑事。ゴードンをジグソウと疑う。
- スティーブン・シン:ケン・レオン(吹き替え:上田陽司)
- タップとともにジグソウを追う若い刑事。タップの私生活も心配する程の仲。
- アリソン・ケリーディナ・メイヤー(吹き替え:富本牧子)
- ジグソウ事件の調査をする女性刑事。
その他の関係者
- アリソン・ゴードン:モニカ・ポッター(吹き替え:安藤麻吹)
- ローレンスの妻。旦那と家庭内でしばしばもめている。
- ダイアナ・ゴードン:マッケンジー・ヴェガ(吹き替え:久野美咲)
- ローレンスの娘。
- ゼップ・ヒンドル:マイケル・エマーソン(吹き替え:牛山茂)
- ローレンスが務める病院の雑役係。病院の患者。
- アマンダ・ヤング:ショウニー・スミス(吹き替え:藤貴子)
- 数件にわたるジグソウ事件で唯一生き残った女性。タップ達にゲームの事を話す。
- ジェフ・ライデンアワー:ネッド・ベラミー(吹き替え:丸山壮史)
- ジグソウにとらわれていた男。「3」以降に登場するジェフとは別人。
- ポール・Leahy:マイク・バターズ(吹き替え:中村浩太郎)
- ジグソウによる別のゲーム参加者。自傷癖のある人物。
- マーク・ウィリソン:ポール・ガトレクト(吹き替え:武藤正史)
- ジグソウによる別のゲーム参加者。放火魔・盗癖。
- カーラ:アレクサンダー・チュン(吹き替え:木下紗華)
- ローレンスの不倫相手。
- ブレット:ベニート・マルティネス(吹き替え:田原アルノ)
- ローレンスの弁護士、友人。
- ジョン・クレイマー:トビン・ベル(吹き替え:石田太郎)
- ローレンスの病院の患者。ローレンスに癌の診断を下される。
製作
プロデューサーのマーク・バーグは、それまで『「ジョンQ -最後の決断-」』のような大作映画に関わっていた。しかし、『ジョンQ』公開時に最初に受け取った収支報告書を見ると、全世界で1億ドル(約90億円)を稼いでいたにもかかわらず、マークがその時点で2,200万ドル(約20億円・以下1ドル90円計算)を配給会社に借金していることになっていた。 衝撃を受けたマークは全てを自分でコントロールできる小規模な映画の制作に向かうようになり、それが本作の製作へとつながってゆく[1]。
脚注
外部リンク
テンプレート:Link GA
- ↑ すご過ぎて気絶しそう…『ソウ7』は3D映画に!シリーズ生みの親が明かす新たな構想!シネマトゥデイ 2009年11月6日