ロナルド・コース
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テンプレート:シカゴ学派 (経済学) ロナルド・H・コース(Ronald H. Coase、1910年12月29日 - 2013年9月2日)は、イギリス生まれの、アメリカの経済学者。1991年にノーベル経済学賞を受けた。
経歴
- 1910年 - イギリスはロンドンのウィルスデンで生まれる。
- 12歳でthe Kilburn Grammar Schoolに入る。
- 1927年~1929年 - the University of London External Programmeで学ぶ。
- 1929年~1932年 - ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)に商学部学生として入学し、卒業する。
- 1932年~1934年 - スコットランドのダンディー・スクール・オブ・エコノミックスに移る。
- 1934年~1935年 - リヴァプール大学で教育にあたりながら、学位論文に取り組む。
- 1935年~1951年 - ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)で教育にあたりながら、学位論文に取り組む
- 1951年 - ロンドン大学より博士号を取得後、アメリカへ移住する。
- 1951年~1958年 - バッファロー大学(現ニューヨーク州立大学バッファロー校)教授に就く。
- 1958年~1964年 - バージニア大学シャーロッツビル校教授を務める。
- 1964年~1979年 - シカゴ大学教授を務める(1979年に退籍する)。
- 1964年 - 『ジャーナル・オブ・ロー・アンド・エコノミックス』の編集者となる。
- 1979年 - シカゴ大学ロースクールの法学部と経済学部のシニア・フェローとなる。
- シカゴ大学ロースクールの名誉教授(Clifton R. Musser Professor Emeritus of Economics)を務めた。
- 退籍後まもなく、アメリカ経済学会の優秀研究員に選ばれる。
- 1991年 - ノーベル経済学賞を受ける。
- 2013年9月2日 - シカゴで死去[1]。テンプレート:没年齢。
業績
- "The Nature of the Firm"(1937年)と"The Problem of Social Cost"(1960年)の二つの業績により、1991年にノーベル経済学賞を受賞した。これら二つの論文はいずれも大著ではなく、執筆している論文の数自体も多くはなかったが、それまで経済学において議論されてこなかった「権利」や「法」による外部性の分析、「取引コスト」概念による企業存在の基礎付けというユニークな業績を認められての受賞であった[2]。
著書
- The Firm, the Market and the Law, (University of Chicago Press, 1990).
- Essays on Economics and Economists, (University of Chicago Press, 1994).
- How China Became Capitalist, (coauthor: Ning Wang, Palgrave Macmillan, 2012).
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
テンプレート:ノーベル経済学賞受賞者 (1976年-2000年)
- ↑ テンプレート:Cite news
- ↑ 根井雅弘『経済学88物語』pp182-183。
- ↑ 奥野正寛『ミクロ経済学』p314。