長谷駅 (広島県)
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長谷駅(ながたにえき)は、広島県三次市粟屋町字長谷にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)三江線の駅。
一部の列車は停車しない。三江線で唯一通過列車が設定されている駅。ただし、2012年10月1日から12月31日まで実施されたJR三江線増便社会実験で運行されたバス便は当駅に全便停車した。
歴史
元は仮乗降場であった為に、時刻表には掲載されていなかったが、1987年の国鉄分割民営化を機に正規の駅として認められ、JR発足時に駅に格上げされた。
2013年現在、列車便の停車列車は下りが2本、上りは3本のみとなっている。しかも下りの最終列車は午前9時台、上りの始発列車は午後2時台と、極端に偏った設定となっている。これは、付近集落の子供が通っていた学校が、過疎化によって閉鎖され、歩いて通えなくなったことに伴い同駅が設置されたためで、三次方面への通学を考慮したダイヤ設定であることによる。2009年現在、駅を利用する児童は皆無となったが、開業当時からほぼ変わらないダイヤで推移している。
2012年10月から12月までにJR三江線増便社会実験によるバス運行が行われ、当駅に停車する便は増えたものの、それでも下りの最終便は午後1時台と相変わらずかなり早い。停車する列車の本数は変わっていない。
ちなみに、木造の待合室は、当時の教育委員会が建設・設置したものである。
年表
- 1969年(昭和44年)4月25日 - 三江南線(当時)の粟屋駅 - 船佐駅間に長谷仮乗降場設置。
- 1975年(昭和50年)8月31日 - 当駅を含む江津駅 - 三次駅間が全通したため三江南線が三江線の一部となり、当駅もその所属となる。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化。仮乗降場から格上げされ長谷駅として開業し、西日本旅客鉄道が継承。
駅構造
三次方面に向かって左側に単式1面1線のホームを持つ地上駅(停留所)。駅は川に向かう斜面上にあり、道路からやや高いところにある。 ホームの少し下の方に小さな木造の駅舎がある。浜田鉄道部管理の無人駅であり、自動券売機等は設置されていない。
駅周辺
周辺には小さな集落がある。
隣の駅
- 西日本旅客鉄道
- テンプレート:Color三江線(一部の列車は停車しない)