エソンヌ県
テンプレート:Pathnav テンプレート:Infobox エソンヌ県(Essonne)は、フランスのイル=ド=フランス地域圏にある行政区分番号91番の県。オー=ド=セーヌ県、ヴァル=ド=マルヌ県、セーヌ=エ=マルヌ県、ロワレ県、ウール=エ=ロワール県、イヴリーヌ県に隣接する。北部はほぼパリの都市経済圏に属し再開発が進んでいるが、南部は未だに地方色を濃く残している。 県名の由来は圏域を流れるエソンヌ川 fr:Essonne (rivière) に因んで名づけられた。
歴史
1964年7月に発布された基本法に基づき、1968年1月1日にセーヌ・エ・オワーズ県を解体した際に、その南部を母体として新たに構成された。1969年にはコミューンのシャトウフォルとトゥッス・ドゥ・ノーブルがイヴリーヌ県に編入された。
エヴリーの県庁が建設されるまでは、暫定的にコルベイユ=エソンヌを県庁所在地としていた。
行政
エソンヌ県は3つの郡(arrondissement) から成り、更にその下にの42の小郡(canton) があり、全体で196の市町村(commune) が存在する。
郡 | 人口 (1999) |
面積 (km²) |
人口密度 (km²あたり) |
小郡 | 市町村 |
---|---|---|---|---|---|
エタンプ | 125.148 | 876 | 143 | 6 | 79 |
エヴリー | 471.435 | 469 | 1005 | 17 | 52 |
パレゾー | 537.655 | 459 | 1171 | 19 | 65 |
主なコミューン
- アンジェヴィル(Angerville )
- バランクール・シュル・エソンヌ(Ballancourt-sur-Essonne)
- シャマランド(Chamarande)
- クルソン・モンテループ(Courson-Monteloup )
- クーランス(Courances )
- ドゥールダン(Dourdan)
- エタンプ(Étampes)
- エヴリー(Évry )
- メレヴィル(Méréville)
- ミリー・ラ・フォーレ( Milly-la-Forêt )
- モントゥレリー (Montlhéry)
- サン・シェロン( Saint-Chéron)
- レ・ジュリス(Les Ulis)
- ヴィリエ・ル・バクル(Villiers-le Bacle)
日本との関わり
戦前戦後を通じてフランスで活躍した日本人画家、藤田嗣治は1961年にパリからこの地へ移り住み、その農家を改造した「メゾン・アトリエ・フジタ」は藤田の終の住処となった。彼の邸宅は現存し、1991年に未亡人の君代夫人から県へと寄贈、現在も同県の管理下にある。調度品等も往時のままで日本語での解説コーナーもある。1994年にフランスの歴史的建造物に指定され、2000年秋からは一般にも公開されている。
参考:どうしんウェブ:[1]
所縁のある芸術作品等
- ジャン・コクトー:晩年をここで過ごした。墓碑も同県のミリー・ラ・フォーレにある
- クリスチャン・ディオール:お気に入りの別荘がミリー・ラ・フォーレにあり、その街の名を関した作品もある
- クロード・モネ:モンジェロンに立ち寄った際に、この辺りを描いた絵画が数枚ある
- ギュスターヴ・カイユボット:幼少時に過ごしたイエールの思い出を『田舎の肖像』等に描いている
- Monet, Claude - Corner of the Garden at Montgeron.jpg
『とある庭角』
Coin de jardin à Montgeron
モネ画 (1876) - CasinCaillebotte.jpg
『田舎の肖像』
Portraits à la campagne
カイユボット画 (1876) - MillyMaisonCocteau.JPG
コクトー邸
ミリー・ラ・フォーレに現存
日本の姉妹協定自治体
茨城県 (昭和61年4月22日 締結)