秋田火力発電所
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テンプレート:基礎情報 発電所 秋田火力発電所(あきたかりょくはつでんしょ)は秋田県秋田市飯島字古道下川端217-6にある東北電力の石油火力発電所。
概要
男鹿半島を望む海岸沿いに位置する石油火力発電所である。1970年8月に1号機が運転を開始、4号機までが建設された。秋田県内をはじめ東北地域に電力を供給している。所有する4カ所の地熱発電所の遠方監視業務も行っている。
1号機は設備の老朽化や稼働率の低下などにより2003年12月に廃止された。
発電設備
- 総出力:163.3万kW(2012年6月22日現在)[1]
- 総面積:約50万9千m²
- 2号機
- 定格出力:35万kW
- 使用燃料:重油、原油
- 営業運転開始:1972年(昭和47年)2月
- 3号機
- 定格出力:35万kW
- 使用燃料:重油、原油
- 営業運転開始:1974年(昭和49年)11月
- 4号機
- 定格出力:60万kW
- 使用燃料:重油、原油
- 営業運転開始:1980年(昭和55年)7月
緊急設置電源
2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震と津波により複数の発電施設が被災し、電力供給力が大幅に低下したため、緊急設置電源が新設された[2]。
- 5号機(緊急設置電源)
- 発電方式:ガスタービン発電方式[3]
- 定格出力:33.3万kW
- 使用燃料:軽油
- 熱効率:約36%(低位発熱量基準)
- 着工:2011年7月15日
- 発電開始(試運転):2012年6月9日[4]
- 営業運転開始:2012年6月22日[5]
廃止された発電設備
- 1号機(廃止)
- 定格出力:35万kW
- 使用燃料:重油、原油
- 営業運転期間:1970年(昭和45年)8月 - 2003年(平成15年)12月27日[6]
東北地方太平洋沖地震による被害
2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震により、3基すべてが自動停止した[7]。4月7日に発生した余震では、2号機は停止中で3、4号機が自動停止した[8]。