恵谷治
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恵谷 治(えや おさむ、1949年 - )はジャーナリスト。著作上の氏名表記の「恵」は旧字体の「惠」を用いている。民族紛争、軍事情報に精通する。緻密な取材と独自の情報源による正確な分析力で、特に北朝鮮問題に関する分析が知られる。早稲田大学アジア研究所客員教授。口髭がトレードマークである。
来歴
東京都墨田区に生まれ、その後広島県尾道市向東町に転居。1967年、広島県立尾道北高等学校卒業後、早稲田大学法学部卒。
冷戦時代はソ連の領土拡張主義や軍事的プレゼンスを取り上げていたが、その後北朝鮮に焦点を移す。 北朝鮮の長距離ミサイルや反体制運動等の事情に関して、「SAPIO」に多数寄稿している。 また北朝鮮が拉致した日本人について、50人程度と推定している。
著書・著作
- 「北朝鮮『対日潜入工作』不審船の目的は何なのか?」ISBN 4796628975
- 「叫べ!『沈黙の国家』日本」ISBN 4828409726
- 「『見えない戦争』完全図解 イスラム世界と中東を読む」ISBN 4584165343
- 「アフガン山岳戦従軍記」ISBN 4094025367
- 「北朝鮮の延命戦争 金正日・出口なき逃亡路を読む」ISBN 4167519062
- 「金正日の哄笑 南北は本当に和解したのか」ISBN:433497287X
- 「金正日大図鑑 日本をいまだ脅かす"無法国家・北朝鮮"を徹底解剖」ISBN 4091031374
- 「1967年10月8日 チェ・ゲバラ死の残照」ISBN 4620314420
- 「北朝鮮対日謀略白書 金正日が送り込む特殊工作員によるスパイ活動全記録」ISBN 4093895619
- 「金正日非公認情報 反乱する北朝鮮」ISBN 4198908516
- 「金正日 北朝鮮権力の実像」ISBN 4788795043
- 「金日成の真実 英雄伝説『1921年〜1945年』を踏査する」ISBN 4620309273
- 「ギアナ高地を行く 地球最後の探検フィールド」ISBN 4195543525
- 「アブナイ地球の歩き方 国際紛争からどう身を守る?」ISBN 4803324727
- 「世界危険情報大地図館」ISBN 4091031331
- 「北方領土の地政学 日本人の知らない国境の理論」ISBN 4803324727
- 「朝鮮半島謀略地図の読み方 暗黒半島の真実を暴く」ISBN 4334012248
- 「ソ連帝国7つの謎 崩壊か、改革か」ISBN 4334012132
- 「ソ連軍事情報の読み方 クレムリンが見える、世界がわかる」ISBN 4334012051
- 「ソ連膨張地図の読み方 海と陸の国境と隣国の運命」ISBN 4334011993
- 「西サハラ ポリサリオ戦線の記録」ISBN 402219149X
- 「アフガニスタン最前線」
- 「国境の世界 最前線ジャーナリストの体験的国境論」
その他「SAPIO」への執筆多数
その他
- 情報収集の正確さには定評があり、2012年12月北朝鮮の弾道ミサイル発射に際し、北朝鮮がミサイルの解体を始めたことと報道されたとき、大方の評論家が年内の発射を断念した旨の見解を示したが、恵谷は北朝鮮発表の期日内の発射を断言し、的中させている[1]。