南荒尾信号場
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南荒尾信号場(みなみあらおしんごうじょう)は、岐阜県大垣市熊野町にある、東海旅客鉄道(JR東海)東海道本線の信号場である。
構造
本信号場から垂井駅方向に、上り本線・下り本線・垂井線・東海道本線支線(通称:美濃赤坂線)を分岐している。
構内配線図の通り、垂井駅・関ヶ原駅方面は立体交差であるが、美濃赤坂駅方面に向かう列車は、渡り線通過のため上り線を支障する。
路線解説
- 下り本線は、本信号場から関ヶ原駅までの間に存在する最大25パーミル(25/1000)の上り勾配を回避するため、1944年に開業した迂回線(新垂井駅(廃止)経由・最大勾配10パーミル)に切り換えられ、旧下り線の線路は第二次大戦中の鋼材確保を理由に撤去された。
- 垂井線は1944年に撤去された旧下り線を、1946年に別線(本信号場 - 垂井駅間は下り専用、垂井駅 - 関ヶ原駅間は上下双方向に運転可能な単線)として復活させたものである。
- この区間の下り列車は、普通列車は垂井駅に停車する必要があるため垂井線経由で運転され、垂井駅に停車する必要のない特急列車や勾配緩和が必要な貨物列車は下り本線(迂回線)経由で運転される。また、関ケ原駅始発の上り列車も、大垣車両区から下り本線経由で回送されている。
周辺
荒尾駅に隣接している。周辺には耕作地および住宅が広がる。南側には一般国道475号東海環状自動車道大垣西インターチェンジが設置されている。
歴史
- 1918年(大正8年)4月25日 - 国鉄東海道本線の大垣~垂井間に荒尾聯絡所開設。
- 1918年(大正8年)8月1日 - 美濃赤坂線が開通。
- 1922年(大正11年)4月1日 - 荒尾信号場に改称。
- 1930年(昭和5年)12月1日 - 荒尾駅開業に伴い、南荒尾信号場に改称。
- 1944年(昭和19年)10月11日 - 新垂井駅経由の下り本線が開通。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、JR東海の施設となる。