シノーラ
テンプレート:Infobox Film 『シノーラ』(Joe Kidd)は、1972年にアメリカで製作された西部劇映画。クリント・イーストウッド主演。1975年11月5日、日本テレビ『水曜ロードショー』でテレビ初放送された際には『荒野の用心棒2』の副題が付けられた。
ストーリー
1900年、メキシコとの国境に近いアメリカ・ニューメキシコの片田舎・シノーラ。ここでは白人の地主と、メキシコ人の農民との土地所有権をめぐる衝突が絶えなかった。
流浪のガンマン、ジョー・キッド(イーストウッド)は、些細なトラブルがもとでシノーラの町の留置場に放り込まれる。裁判所で判決を受けるが、そのとき法廷にメキシコ人の武装集団が乱入。ジョーは否応なしに騒動に巻き込まれる。武装集団は自分たちが土地を取り上げられる根拠となった権利書を燃やし、留置場にとらえられていた仲間のメキシコ人を牢から出す。彼らを率いるチャーマ(ジョン・サクソン)は判事を捕らえようとするが、ジョーの機転で判事は助け出され、武装組織は撃退される。追跡隊が組織される中、当初ジョーはチャーマに関わろうとはしなかったが、自分の馬をチャーマに盗まれたことがきっかけでチャーマと対決しようと決意。ちょうど大地主ハーラン(ロバート・デュヴァル)が一流のハンター・ガンマンを連れてチャーマを倒そうとしていたところであり、ジョーはハーランの求めに応じその護衛を引き受ける。
しかし、追跡の旅を続けるうち、ハーランたちの正体が徐々に明らかになる。メキシコ人を迫害し、土地を奪うためならいかなる手段もいとわない、血も涙もない地主一味。彼らはチャーマと共にいたメキシコ人の娘ヘレン(ステラ・ガルシア)を人質に取り、チャーマに投降を迫る。彼らの本拠地となる村を襲い、やりたい放題のハーラン一味。自らの判断を誤ったと考えたジョーはハーランを裏切り、ヘレンを救ってチャーマのもとへと向かった。チャーマに会い、自首を勧めるジョー。
チャーマとヘレンをつれて、ジョーはシノーラの町に戻った。だが、あくまでチャーマを殺そうとするハーランたちは、手ぐすねを引いてジョーたちを待ち受け、チャーマの引き渡しを迫る。真の悪は腐敗した権力者たちだと悟ったジョーは、ハーランに最後の戦いを挑んでゆくのだった。
キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹き替え |
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日本テレビ版・DVD収録 | ||
ジョー・キッド | クリント・イーストウッド | 山田康雄 |
ハーラン | ロバート・デュヴァル | 須藤健 |
ルイス・チャマ | ジョン・サクソン | 小林勝彦 |
ラマー | ドン・ストラウド | 青野武 |
ヘレン | ステラ・ガルシア | 此島愛子 |
ミンゴ | ジェームズ・ウェインライト | 峰恵研 |
ロイ | ポール・コスロ | 富川澈夫 |
ミッチェル保安官 | グレゴリー・ウォルマット | 嶋俊介 |
エルマ | リン・マータ | 藤夏子 |
司祭 | ペペ・ハーン | 北村弘一 |
役不明又はその他 | 大久保正信 笹岡繁蔵 仲木隆司 田中秀幸 平林尚三 水鳥鉄夫 | |
翻訳 | 秋元良介 | |
演出 | 五十嵐康治 | |
効果 | スリーサウンド | |
制作 | グロービジョン | |
初回放送 | 1975年11月5日 『水曜ロードショー』 |