フローレンス・アンリ
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フローレンス・アンリ(Florence Henri、1893年6月28日 - 1982年6月24日)は、主として戦間期にヨーロッパで活躍した、女性写真家。「フローランス・アンリ」と表記されることもある。
アメリカのニューヨークに生まれるが、まもなくヨーロッパへ移り、イギリス、ドイツ、イタリア、スイスなど、各地を転々とする。 キュビスム・ピュリスムを学び(アメデエ・オザンファンなどから)、バウハウスにも学ぶ(モホイ=ナジなどから)。当初、絵を描いていたが、1920年代から、写真も撮影するようになる。
その写真作品は、キュビスム的構成と、シュルレアリスムとバウハウスの写真の影響を受けたものが多く、中でも、複数の鏡を使って、物体とその鏡像を同時に1枚の写真に写しこむ作品が著名である。後にポートレイトも制作した。
日本国内の展覧会
日本国内の展覧会で、フローレンス・アンリを大きく取り上げた展覧会は、2011年初頭現在存在しない。ただし、東京国立近代美術館の所蔵品展で、フローレンス・アンリの作品が展示されたことはある。(下記「日本国内に存在するフローレンス・アンリの作品」を参照)
日本語の文献
日本語の文献として、『写真の歴史』(ナオミ・ローゼンブラム、美術出版社、1998年)の図版502にフローレンス・アンリの1929年の作品が掲載され、その前後に解説がある。
日本国内に存在するフローレンス・アンリの作品
東京国立近代美術館には、少なくとも次の3点が所蔵されている。
- 『フローランス・アンリ・ポートフォリオ』より セルフ・ポートレイト(1928年、ゼラチン・シルバー・プリント、Self-portrait from the portfolio Florence Henri)
- 『フローレンス・アンリ・ポートフォリオ』より 構成 I(1928年、ゼラチン・シルバー・プリント、Composition I from the portfolio Florence Henri)
- 花屋のウィンドー、パリ(1932年、ゼラチン・シルバー・プリント、Flower Window, Paris)