官製デモ

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官製デモ(かんせいデモ)とは、政府やその外郭団体によって動員された、政府・政権を支持する非自発的なデモ活動を指す批判的な呼称。ただし、政府を支持するデモを全て「官製デモ」と言えるわけではなく、また反政府陣営のデモもある程度の権威・権力を有する存在(たとえば労働組合や地域・業界等の有力団体など)によって企画もしくは支援されることが通常であるため、「官製デモ」か否かを判別することが難しいケースもある。

概要

自発的なデモは口コミポスターの掲示などで日時・会場を知らせるのが普通である。しかし官製デモの場合は、政府広報を通じて盛んに喧伝し、「不参加者=非国民」というムードを情報操作で作り上げ、世間体と身の安全のために嫌々ながら参加するようなケースが多い。あるいは、もっと露骨に上部組織から有無を言わさず参加が命じられることもある。

従って官製デモは、国家ぐるみの一種のやらせとも言える。言論の自由結社の自由のない独裁政権全体主義共産主義開発独裁体制などの国家などで行われることが多い。

動員された国民は、心の中では反発している場合もあり、1989年ルーマニア政府が組織したチャウシェスク支持集会は、群衆の中から発せられた「チャウシェスク打倒」の一声で、あっという間に政権の意図から外れた民衆デモに変貌し、チャウシェスク退陣の大衆の要求が実現された(ルーマニア革命)。

「大統領就任式典」「建国n周年記念式典」のような国家の慶事を祝う式典、閲兵式などはパレードになる。

見返りなど

動員に当たっては、主催者側から参加者に対する見返りとして有形無形の便宜供与や脅迫、金銭の支払いなどが行われる。後者に関しては、2012年中華人民共和国で発生した反日デモの例では100元(約1,200円)[1]2013年タイ王国で発生した反政府側のデモの例では500バーツ(約1,600円)といった相場観が報道されている[2]

出典

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関連項目

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