テールスキッド

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ファイル:Bleriot XI Thulin 1.jpg
ブレリオ XI をスウェーデンの企業トゥリンがライセンス生産したもの。
ファイル:Ethnic.ba.b767.chelsearose.arp.jpg
ブリティッシュ・エアウェイズ767-300 の尾部を機体左側から見たところ。写真向かって左が前方。胴体下面から斜めに突き出たテールスキッドが見える。胴体後端の円筒状のものはAPU(補助動力装置)の排気口。
ファイル:Narita2013-07-15 17 33 55.jpg
ボーイング777-300のテールスキッド

テールスキッド (tail skid) とは、航空機特に飛行機の胴体後部下面にある、突起の部材あるいは装置。現代ではこれを装備する機体は多くはない。

概要

第二次世界大戦ごろまで、飛行機の主流はレシプロエンジン推進のプロペラ機であったが、これらの機体の多くは尾輪式であった。尾輪式とは、ランディングギア(降着装置)の形態の一種で、重心のやや前方にメインギア(主脚)を備え、尾部付近に小型の尾輪を備えたものをいう。もう少し時代をさかのぼると、尾部のギアが単なる棒状や鉤状あるいはループ状の部材であった時期もあり、こうしたものは尾橇(びぞり)あるいはテールスキッドと呼ばれる。

現代では、ほとんどの飛行機のランディングギアは前輪式(メインギアと、機首下面にノーズギア〈前脚〉をもつ形態)だが、旅客機などの一部で胴体の長い機体が引き込み式のテールスキッドを装備することがある。これは胴体が長くなれば、機体を引き起こす際に尾部を滑走路にこする可能性が増すためである。飛行中は抗力低減のために格納される。

代表的な装備機種はボーイング767-300777-300エアバスA340超音速旅客機コンコルドなど。