サイドカー (カクテル)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
サイドカー (side car) は、ブランデーベースのカクテルである。
由来
由来は諸説ある。
- 第一次世界大戦中に生まれ、サイドカーという名は、側車付き2輪車(サイドカー)が事故に遭うと、運転者よりも側車側に乗っている同乗者(女性が多い)の方が重い被害を受けやすいとされることに由来するという説。サイドカーの衝突事故などの際には運転者に自己防衛の本能が働いてしまうため、側車側を障害物にぶつけて運転者自身を保護する結果になりやすく、側車に乗っている同乗者(女性)が亡くなる例が多かったらしい。この「サイドカー=女殺し」という図式と、本カクテルの飲み心地の良さ(酒に弱い女性でも飲みやすく、結果として酔いつぶれてしまいやすい)ことをかけあわせた、一種のシャレだと言われているテンプレート:要出典。
- パリのハリーズ・マッケルホーンによって1933年に作られたという説。「サイドカー」という名前は、常連客の将校がいつもサイドカーに乗って来店したことに由来する[1]。
標準的なレシピ
- ブランデー - 30ml
- ホワイト・キュラソー - 15ml
- レモン・ジュース - 15ml
作り方
備考
- ブランデーはメーカーやブランドにより味の違いが大きいので、それによって、このカクテル味も変わる。
- ホワイト・キュラソーは、コアントロー、トリプル・セックで代用しても良い。
- キュラソー系リキュールはオレンジを使用したリキュールだが、このオレンジの香りを引き立てるために、シェイクする時にカット・オレンジやスライス・オレンジを一緒に入れてシェイクすることもある。
バリエーション
- ジンベースにすると、ホワイト・レディ
- ウォッカベースにすると、バラライカ
- ラムベースにすると、X-Y-Z
- ウイスキーベースにすると、ウイスキー・サイドカー
- 焼酎ベースにすると、焼酎・サイドカー(酎・サイドカー)
- ホワイト・キュラソーをオレンジ・キュラソーのグラン・マルニエにすると、グラン・マルニエ・サイドカー(なおホワイト・キュラソーをグラン・マルニエ以外のオレンジ・キュラソーにしたものは特に名前は付いていない)
その他
- テキーラベースのサイドカーをマルガリータとすることもあるが、マルガリータはダイキリのバリエーションとされることもあり、マルガリータを単純に何のバリエーションであるとは言えない。むしろマルガリータはカミカゼのバリエーションと考えられる(カミカゼもマルガリータ同様サイドカーのバリエーションともダイキリのバリエーションともされるカクテルである)。