有明フェリー
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テンプレート:Ja Route Sign 有明フェリー(ありあけフェリー)は、有明海自動車航送船組合が運航するフェリーである。この航路は1993年(平成5年)4月以降、一般国道389号の海上区間を結ぶものとなっている。
概要
- 航路 : 熊本県玉名郡長洲町長洲の長洲港 - 長崎県雲仙市国見町土黒甲の多比良港(14km)
- 便数 : 午前6時 - 午後8時までの間、通常期(Aダイヤ)に19便、オフ期(Bダイヤ)に16便(2010年(平成22年)4月現在)
- 所要時間(片道) : 約40分
- 運賃(片道) : 大人430円、こども(小学生以下)220円。
- 利用状況
- 長崎自動車道、九州自動車道から離れている島原半島の住民にとっては、福岡・本州方面への重要な足の一つとなっている。有明海の北側の比較的穏やかな内海を航行するフェリーということもあり、テンプレート:要出典範囲。[1]
- 他交通機関との接続
- 長洲町側では、最寄りのJR九州長洲駅と2.2km以上離れており自動車でも10分ほどを要し、また産交バスの路線本数も少ない。
- 1968年(昭和43年)から1997年(平成9年)まで、長崎 - 熊本間の特急バス「ありあけ号」がこの航路経由で運行されていた。
- その他
- 冬場にはカモメが乗客からの餌を求めフェリーに群がり、乗客による給餌も盛んに行われている。フェリー内の売店でも餌として『かもめパン』販売している。また、運が良ければ船上からスナメリを観察することができる。
有明海自動車航送船組合
有明海自動車航送船組合(ありあけかいじどうしゃこうそうせんくみあい)は、長崎県と熊本県により構成される一部事務組合である。組合の条例により、事業に地方公営企業法の財務規定を適用している。 組合管理者は両県の知事が2年交代で務めていたが、2008年(平成20年)に組合の規約が改正され、知事以外から管理者が選ばれることとなった。
沿革
昭和
- 1956年(昭和31年) : 有明海自動車航送船組合設置。
- 1958年(昭和33年) : 多比良 - 長洲航路の運航開始に伴い「有明丸」が就航(6往復)。
- 1959年(昭和34年) : 「第二有明丸」が就航し二隻体制となる(10往復)。
- 1967年(昭和42年) : 「第三有明丸」が就航し三隻体制となる(14往復)。
- 1968年(昭和43年) : 長崎市-熊本市を結ぶ特急バス「ありあけ号」運行開始。
- 1971年(昭和46年) : 「第五有明丸」が就航し4隻体制となる(24往復)。
- 1977年(昭和52年) : 「第六有明丸」が就航。
- 1985年(昭和60年) : 「第八有明丸」が就航。
- 1988年(昭和63年) : 「第十有明丸」が就航。
平成
- 1994年(平成6年) : 「サンライズ」が就航。また多以良港に新ターミナルビルが完成。
- 1996年(平成8年) : 長洲港に新ターミナルビルが完成。
- 1997年(平成9年) : ありあけ号運行休止。
- 2000年(平成12年) : 運航効率改善のため長洲港に二層式可動橋が完成。従来の4隻体制から3隻体制での運航が可能となる。
- 2001年(平成13年) : 多比良港に二層式可動橋が完成。
- 2012年(平成24年) :「有明みらい」が就航[2]。
船舶
運航中の船舶
- 第八有明丸
- 1985年(昭和60年)3月竣工。722総トン、全長57.3m、幅12.8m、2,600馬力、最大速力14.6ノット、林兼造船建造。
- 旅客定員470名。車両積載数:75台(乗用車換算)
- 第十有明丸
- 1988年(昭和63年)2月竣工。721総トン、全長57.0m、幅12.8m、2,600馬力、最大速力14.7ノット、林兼造船建造。
- 旅客定員470名。車両積載数:75台(乗用車換算)
- サンライズ
- 1994年(平成6年)2月竣工。888総トン、全長59.3m、幅13.4m、3,600馬力、最大速力15.6ノット、林兼造船建造。
- 旅客定員490名。車両積載数:85台(乗用車換算)
- 有明みらい
- 2012年(平成24年)4月竣工・28日就航。759総トン、全長57.3m、前畑造船建造。
- 旅客定員450名。車両積載数:69台(乗用車換算)。バリアフリー対応。第八有明丸の代替[2]。
- Ariake ferry 03.jpg
第八有明丸 - 多比良港
- Ariake ferry 「Sunrise」.jpg
サンライズ - 長洲港
過去に運航していた船舶
- 有明丸
- 第二有明丸
- 1959年(昭和34年)就航。
- 第三有明丸
- 1967年(昭和42年)就航。就航時は一層甲板だったが、1973年に輸送力増強のため二層甲板化改造を実施。
- 第五有明丸
- 1971年(昭和46年)就航。後に第三有明丸と同様に二層甲板化改造を実施。
- 第六有明丸
- 1977年(昭和52年)就航。就航当初より二層甲板を装備。
- 第七有明丸
- 1980年(昭和55年)就航。車両甲板を改良し、従来の船では不可能だった大型トレーラー等の輸送に対応。
注釈
参考文献
- イカロスMOOK 『日本全国たのしい船旅2』 イカロス出版、2006年(平成18年)。
外部リンク
テンプレート:Ship-stub- ↑ このため、島原外港⇔熊本新港間のフェリーが欠航していても、有明フェリーは就航しているということもままある。
- ↑ 2.0 2.1 初のバリアフリー「有明みらい」28日就航 - 長崎新聞2012年4月26日