江迎鹿町駅
江迎鹿町駅(えむかえしかまちえき)は、長崎県佐世保市鹿町町深江にある松浦鉄道西九州線の駅。かつては急行「平戸」が停車していた。
駅構造
島式1面2線ホームの地上駅である。無人駅で、定期券や回数券は川を隔てた佐世保市江迎地域の市街地にある西肥バス江迎バスセンターで販売している。
駅舎は大きな造りで、国鉄時代からの木造駅舎(正面部分の一部にコンクリートブロック壁を使用)であるが、松浦鉄道への転換後にかつての事務室側が一部解体されて縮小されている。2005年1月に最寄の県立鹿町工業高校の生徒によって整備され、その際、壁面が白、柱が緑色に塗られた。その後、2009年に駅舎脇のトイレが建て替えられ、あわせて駅舎の化粧直しが行われた。
ホームとの間は構内踏切で連絡している。駅舎横にトイレが別に設けられている。
かつては待合室の一部を改装してレストランが入居していた。レストランが閉店して以来長らく空き店舗になっていたが、2008年4月よりラーメン店が入居している。
利用状況
1日の平均乗車人員は以下の通りである。
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均人数 |
1998 | 397 |
1999 | 316 |
2000 | 336 |
2001 | 357 |
2002 | 379 |
2003 | 356 |
2004 | 433 |
2005 | 332 |
2006 | 289 |
2007 | 280 |
2008 | 262 |
2009 | 234 |
2010 | 284 |
駅周辺
駅の所在地は佐世保市鹿町町深江であるが、駅舎は駅前を流れる江迎川を渡った佐世保市江迎地域の中心街側に向けて建てられており、松浦鉄道への転換までは「江迎駅」を称していた。江迎川に架かる深江大橋の中間が江迎・鹿町両地域との境になっている。駅はほぼ江迎川の河口、江迎湾の入口にあり、列車はすえたちばな駅方で江迎川に架けられた第一江迎川橋梁を渡る。
駅前には西肥バスの車庫及び乗務員宿舎がある。駅前のバス停は、かつては「江迎駅前」から「深江大橋」に改称され、駅舎から駅前広場を挟んでやや離れた道路沿いに置かれていたが、2010年に駅舎のすぐ前に移転し「江迎鹿町駅前」に改称した。江迎バスセンターから鹿町・小佐々方面に向かう路線が発着している。
- 国道204号
- 佐世保市役所江迎行政センター
- 西肥バス江迎バスセンター
- 江迎郵便局
- 江迎警察署
- 江迎幼稚園
- 佐世保市立江迎小学校
- 寿福寺
- 佐世保市消防局西消防署江迎・鹿町出張所
- 鹿町江迎学校給食センター
- 北松南部浄化センター
- 西肥自動車学校
- 鹿町温泉やすらぎ館
- 長崎県立鹿町工業高等学校
- 佐世保市立鹿町小学校
- 深江保育所
- 御堂簡易郵便局
歴史
- 1939年(昭和14年)1月25日 - 国鉄(鉄道省)伊万里線の江迎駅(えむかええき)として開業。
- 1945年(昭和20年)3月1日 - 松浦線全通に伴い線名を改称し、国鉄松浦線の駅となる。
- 1982年(昭和57年)11月15日 - 貨物営業を廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、九州旅客鉄道松浦線の駅となる。
- 1988年(昭和63年)4月1日 - 第三セクター松浦鉄道への転換により、松浦鉄道西九州線の駅となる。同時に無人化。また、駅名が現在の江迎鹿町駅(えむかえしかまちえき)に改称される。
駅の様子
朝と夕方は鹿町工業高校の生徒達で非常に賑う。昼間は静かで利用客も多くない。毎年8月23日・24日には佐世保市江迎地域の中心部で千灯籠まつりが行われるため、この両日は利用客も多く、対応のため職員が派遣される。花火大会終了後には松浦・佐世保方面に臨時列車も運転される。
隣の駅
ギャラリー
- MR Emukaeshikamachi Station 1.jpg
再リニューアル前の駅舎(2009年3月)
- Emukaeshikamachi-sta.jpg
構内から見た駅舎(2007年4月)
- Emukashikamachi-eki-1.jpg
ホーム(2006年8月)