高知県立高知東高等学校
テンプレート:日本の高等学校 高知県立高知東高等学校(こうちけんりつ こうちひがしこうとうがっこう)は、高知県高知市一宮徳谷にある県立全日制高等学校。総合学科と看護科を有する。地元高知では「東」「東高校」と呼ばれている。アマチュアレスリングやウエイトリフティングの分野においてはインターハイ常連校としての地位を得るなど、クラブ活動の実績もある。
概要
1970年代初め、高知市周辺の人口が爆発的に増加したことにより、県立高校が不足した。この問題への対処のために、この高知東高等学校が創立されることになった(同様の趣旨で創立された県立高校には、岡豊高等学校や高知南高等学校がある)。
設置学科
- 総合学科
- 看護に関する学科
- 看護科(看護専攻科附属、5年制)
この高校の総合学科では、1年次生(1年生)では選択授業はないが、2年次生からは、ある程度のルールの範囲内で、自分が選択した授業を受けることができる。おおむね全授業数の半分が選択授業の時間となる。この高校では1年次生のうちに、2年次からの授業を、学校側の提示したシラバスに従って生徒自身が教師との面談等を経て選択し、2年次への進級時から各自選択した授業に分かれる。選択教科は、100教科も開設されている。これにより、生徒は音楽教育や語学などの普通科では学べない多彩な授業を受けることができ、大学受験用のハイレベルな授業を選択することもできる。逆に、自らが苦手とする分野を避ける選択もできる。
教科選択には、大学の学部学生と同様、選択をした生徒自身の自己責任が求められ、教科の得意不得意や好き嫌いだけでこれを選ぶと生徒の将来にとって好ましくない結果を招きかねない。本校の総合学科では、早期の進路選択をし、自分の目指す夢や進路に進むために必要な教科を選択できなければ、生徒の卒業後の進路の明暗が分かれることになる。大学受験志望者のニーズには、2年次からの授業選択において生徒自身が考慮することに加えて、学校側が志願者を対象に進学補習を行って配慮している。
2000年(平成12年)度に普通科が総合学科に改編され、当時高知県の学校では珍しい学科だったこともあり、2000年度の受験者数が莫大に増加し倍率が上がった。
看護科では、5年制での看護教育(本科+看護専攻科)を学び、看護師国家試験を受験することとなる。まず3年間の看護科での高校生活を経て、看護科の卒業と同時に高知東高等学校看護専攻科に入学し、さらに2年間同校に通い専門分野を学習する。看護専攻科生については、総合学科・看護科の生徒とは制服のデザインが異なり、紺色のリクルートスーツ風の制服を着用する(総合学科・看護科生徒は茶色のブレザー)。
沿革
- 1976年(昭和51年) - 創立。建学の精神は「立志」。
- 1993年(平成5年) - 制服を「詰め襟」からブレザーに改定。
- 2000年(平成12年) - 普通科、国際科を廃止し、総合学科、看護科を開設。
- 2005年(平成17年) - 看護科専攻科第一期生入学。同年11月、当時の全校生徒による「創立30周年記念祝賀会」を、議員ら県内外の有力者、本校OB・OGを招いて挙行。祝賀会では、特別ゲストとして招かれた世界的ソプラニストである高知県出身の岡本知高のコンサートが開かれた。
卒業後の進路
卒業生の大半が各種専門学校に進学するか、就職する。大学進学者は少ない。いわゆる関関同立・MARCH、国立大学等の難関大へは、毎年、それぞれ若干名が輩出されるにとどまっている。