不凍港
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不凍港(ふとうこう)とは、地理学、地政学の用語。冬季においても海面等が凍らない港、または砕氷船を必要としない港のこと。通常、高緯度にある港湾は不凍港とはならないが、ノルウェーやロシアのムルマンスクのように、高緯度であっても暖流の影響で不凍港となる場合がある。
この語は、ロシアに関連することの多い用語である。ロシアは国土の大部分が高緯度地帯に位置するため、黒海とムルマンスク地区やカリーニングラードを除き、冬季には港湾は結氷する。そのため、歴史的・政治的に不凍港の獲得が国家的願望の一つとなっており歴史的に幾度と南下政策を推進してきた。
港湾都市 | 北緯 | 海 | 建設 |
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ムルマンスク | 68°58′ | バレンツ海 | 1916年にロシア帝国が建設 |
カリーニングラード | 54°43′ | バルト海 | 1255年にドイツ騎士団が建設 1945年にソ連がナチスドイツから編入 |
ノヴォロシースク | 44°43′ | 黒海 | 古代ギリシアの植民都市に由来 1829年にロシア帝国がオスマン帝国から編入 |
セヴァストポリ | 44°36′ | 黒海 | 古代ギリシアの植民都市に由来 1783年にロシア帝国がクリミア・ハン国を併合 ウクライナ独立後もロシアが軍港を租借中 |
ウラジオストク | 43°7′ | 日本海 | 1860年にロシア帝国が建設 |
ナホトカ | 42°49′ | 日本海 | 1860年に清から沿海地方が割譲されるとロシア帝国が建設 |
ペトロパブロフスク・カムチャツキー | 53°1′ | 太平洋 | 1740年ロシア帝国ヴィトゥス・ベーリング探検隊により発見 |